マクラーレンF1、レッドブルの成功を支えたエンジニアリング部門責任者を獲得、テクニカルディレクターに起用
マクラーレン・レーシングは、2024年の技術チームの体制変更の一環として、レッドブルの上級エンジニア、ロブ・マーシャルをエンジニアリング&デザイン担当テクニカルディレクターとして起用することを発表した。マーシャルは2024年1月1日に正式にマクラーレンに加入する。
マクラーレンは今年3月、エグゼクティブ・テクニカルディレクターを務めたジェームズ・キーがチームを去ったことを発表するとともに、技術部門の大規模な組織変更を行うことを明らかにした。技術オペレーション全体を監督するエグゼクティブ・テクニカルディレクターの役割をひとりに担わせる形から離れ、チーム代表アンドレア・ステラの直属として、3人の専門分野に特化したテクニカルディレクターから成るF1テクニカル・エグゼクティブ・チームを形成するとして、3月の段階では、空力担当テクニカルディレクターのピーター・プロドロモウ、カーコンセプトおよびパフォーマンス担当テクニカルディレクターのデイビッド・サンチェス、エンジニアリングおよびデザイン担当テクニカルディレクターのニール・ホールデイの3人体制が発表されていた。
しかし5月30日、マクラーレンは、エンジニアリングおよびデザイン担当テクニカルディレクターとして、レッドブル・レーシングの成功に長期にわたって貢献してきたロブ・マーシャルを起用することを発表した。今回の発表によると、ステラ代表の直属となるF1テクニカル・エグゼクティブチームは、マーシャル、プロドロモウ、サンチェスが中心の体制になり、ホールデイは新設されたエンジニアリングおよびデザイン担当副テクニカルディレクターに就任するということだ。
マーシャルは17年にわたりレッドブル・レーシングに所属し、2016年からチーフエンジニアリングオフィサーを務めた。チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイを支え、2010年から2013年、2021年から2022年のタイトル獲得に大きく貢献した人物だ。
マクラーレンはマーシャルの起用は、F1でトップの位置に向かうために取ったステップのひとつであると述べている。
ステラ代表は次のようにコメントした。
「モータースポーツで25年以上の経験を持つロブは、レッドブルレーシングでの在籍期間と実績によって高められた豊富な専門知識と経験を持っている。ロブを任命したことは、チームが勝利の道に戻るための基本的な一歩であり、自然な流れである」
「我々はチャンピオンシップを争うという野心を持つチームだが、過去数シーズンにおいては、トラック上の競争力という観点では、着実な上昇傾向を示していなかった。この数カ月間、我々はこの傾向を逆転させるために取り組んできた。我々が採用したアプローチは包括的なものであり、まもなく結実する技術とインフラのアップグレードという進行中のプロジェクトに加え、人材と専門知識の観点からチームを強化することに基づいている」
「人材と文化は、我々にとって最も重要な資源である。このところ、マクラーレン内部の才能を開発し、力を与えるために投資し、取り組んできた。その結果、すでにポジティブな影響を認識している。それと並行して、新しい才能を迎えることでチームを強化してきた。このリストはすでに強力で励みになるものであったが、ロブのようなハイエンドで技術力の高い人材を追加することで、マクラーレンは最高の技術基準を確立し、優勝する力があるF1カーの設計能力をさらに固めることができる」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブルに大きな成功をもたらしてきたマーシャルに対し、感謝の言葉を贈った。
「ロブの過去17年間にわたるチームへの貢献に感謝したい。2010年から2013年にかけて、4回ダブルタイトルを獲得したマシンに関し、彼は非常に素晴らしい仕事をした」
「それ以来彼は、常にチームにおいて重要な存在であり、2016年にはチーフエンジニアリングオフィサーという、より広範な役割を担い、ビジネス全体の他のプロジェクトにも携わるようになった」
「彼の影響力を失うことは惜しまれるが、我々は彼のこれまでの功績に感謝し、新たな役割での成功を祈る」
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