阪神サトテル降格は英断かそれとも…レジェンドOBが指摘していた「気になる兆候」
毎年夏場になると状態を崩すことが指摘されていた佐藤輝(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
打撃不振が続いていた阪神・佐藤輝明内野手が25日、出場選手登録を抹消された。
6月は月間打率・179、1本塁打、8打点と打撃不振に陥っていた。24日のDeNA戦(横浜)でスタメンから外れ、抹消となった25日にはすぐにウエスタン・中日戦に出場。3安打を放った。
【動画】敗戦の中でも光った前川右京のバウアー撃ち、5回二死一、二塁から適時打を放った
カード途中の異例の降格にはSNSを中心に賛否両論が巻き起こっているが、裏を返せば、早めに手を打ったともいえそうだ。
佐藤輝の最近の打撃不振については球界内からも様々な考察の声が出ている。
タレントの石橋貴明がMCを務めるラジオ番組「Paravi presents 石橋貴明のGATE7」(TBSラジオ・日曜前7・00)、6月18日放送回に出演した阪神OBの掛布雅之氏は佐藤輝の現状について語っている。
交流戦借金3で失速した阪神について、掛布氏は「阪神もこのままではいきません」とし、「ノイジーと佐藤輝がちょっと落ちてきている」と主力の状態に心配な様子を見せていた。
さらに石橋から佐藤輝はどうなんですか?と率直な質問を受けると「僕は答えはわかりません。何でだろう?と思うんです、怪物ですよね」とルーキーイヤーから2年連続で20本塁打をマークしながら、好不調の波が激しい長距離砲に関して、明確な答えが見つかってないとした。
一方で「課題」に関してはこうも語っている。過去2年間は7月頃から顕著に打撃の成績が落ち始めたこともあり、「これは佐藤の1年間戦う体力がないんじゃないかと噂されていたんですよ」(掛布氏)と球界内では年間通して戦う体力面が不安視されていたと明かす。
さらには指揮官、岡田彰布監督も佐藤輝に関して、ある懸念を抱いていたという。
昨年の秋季キャンプ取材に訪れた際に岡田監督から、掛布氏に対し「練習する体力も、野球がうまくなるためには必要ですよね?」と問いかけられたシーンがあったというのだ。
当時、佐藤輝は翌年から三塁専任となることで特守をさせられていたが、腰の張りなどを訴えて別メニュー調整となることなどもあった。これには岡田監督も思案顔を見せていたという。
こういった背景もあり、掛布氏は「佐藤の1年間やる体力考えたとき、143試合出場して、体力が持つんだろうかと感じるようになってきたんですよ」という。
現在、ストライク、ボールの見極めが課題とされる中で「ボール球に手を出すのは疲労感から来ているんじゃないかと感じてしまうんですよ」と今季から三塁専任と緊張感あるポジションを任されていることも影響しているのではないかという見方を示した。
一方、チームはリーグ戦再開となったDeNA3連戦に3連敗とスイープを食らい、首位陥落となった。25日の試合では打順を大きく組み替え、若手有望株の前川右京が5回にバウアーから適時打を放つなど意地を見せたが、あと一歩及ばず敗れた。
様々なテコ入れを図るも、若き主砲が真の復活を果たさない限り、目指す「アレ」もおぼつかない。今季がプロ3年目、いよいよ真価が問われるシーズンとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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