本塁打量産の阪神・佐藤輝明、昨季とは何が決定的に違うのか 識者は「大打者になる可能性」指摘

2025年4月24日(木)17時11分 J-CASTニュース

プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が2025年4月23日にユーチューブを更新し、今シーズン本塁打を量産する阪神・佐藤輝明内野手(26)の打撃を分析した。

「昨年までの佐藤だったら引っ張った」

佐藤は23日時点で19試合に出場し、打率.274、7本塁打、18打点を記録。本塁打は、巨人・岡本和真内野手(28)に並び、リーグトップだ。

過去の本塁打数をみてみると、21年と23年シーズンの24本が最多で、昨シーズンは120試合に出場し、本塁打は16本だった。

今シーズンは、19試合で7本塁打のハイペースで本塁打を量産。昨シーズンまでのバッティングと何が異なるのか。

高木氏は「最初のきっかけは、DeNA戦(4月3日・京セラドーム)の8回に左中間にホームランを打ったこと」とし、佐藤の変化について自身の見解を示した。

「昨年までの佐藤だったら引っ張ったと思う。でも、こういう場面では(相手投手の球が)外しか来ない。外の球を引き付けて反対方向に打った。ここで思考が少し変わってきた感じがする。ひとつのきっかけ、ひとつの打ち方の感触を、あの1本が佐藤にもたらした」

そして、こう続けた。

「甲子園でも、風を友達にすることができている」

「今は引っ張るホームランよりも、流すホームラン。甲子園でも、風を友達にすることができている。感触的には、京セラで打った、あの流したホームランが感触に残っていると思う。ルーキー時代、最初はいいペースで(本塁打を)打っていたが、あの時はある程度引っ張っていた。配球の読み方は、極端に言えば、真っすぐか変化球か。だけど最近は、球種もそうだけど、コースという意味で読みが考えられるようになってきた」

プロ5年目で覚醒した感のある佐藤。シーズン序盤とはいえ、巨人の主砲と本塁打のトップ争いを演じている。

高木氏は今シーズンの佐藤のバッティングに関して、「強引さがなくなった」と指摘し、次のように解説した。

「センターから(レフト、ライト両サイドに)散らしている。昨年までは引っ張りが強かった。センターから右の方向しか頭になかった。(振り)遅れたらレフト方向に行くだろうという感じだったが、今は、はなから遅らせてレフトサイドに行っている。そういうことができはじめた佐藤輝明は怖い」

さらに、打席での心理面に言及。

「以前は、自分主導ではなく、ピッチャー主導で投げられていたが、今は自分主導でものを考えて、ピッチャーに投げさせている。そういう考え方になった。大打者になっていく可能性はあるよね」

今シーズンは本塁打の量産もあり、長打率が上昇。出塁率と長打率を合わせたOPSは1.009と、高い数字を維持している。初の本塁打王タイトルが期待されるなか、今後の打撃が注目される。

J-CASTニュース

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