「このままいくと10勝する」160キロ連発の藤浪晋太郎 「確変」の理由を球界OBが解説
安定した投球を続けている藤浪(C)Getty Images
アスレチックス・藤浪晋太郎投手が快進撃を続けている。
藤浪は現地時間7月9日(日本時間10日)に敵地で行われたレッドソックス戦にリリーフ登板。1点を追う8回一死、二塁で4番手として登場すると、クリスチャン・アローヨを直球で右飛。次打者の張育成も右飛に仕留めた。
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これで6試合連続無失点、最近の試合では常時160キロ超えの剛速球で空振りを奪うシーンも目立っており、メジャーでも一躍注目を集め始めた。
開幕当初は先発としてなかなか制球が定まらず苦労した経験もある。中継ぎに配置転換後、段々と力を発揮し始めた藤浪の「変化」に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は10日に更新した自身のユーチューブチャンネルで藤浪について言及している。
まず最近、安定した要因に関しては高木氏は「環境の変化というのは人間大きい」として、渡米後、ある程度の時間が経過したことで向こうのスタイルに慣れたことも大きいとした。
元々日本球界でも潜在能力の高さは認められながら、なかなか力を発揮できない時代も続いた。
しかし環境を変えてメジャーに挑戦したことでマーク・コッツェー監督始め、周囲から粘り強く起用され、能力を認められ、その才能が花開いたとした。
加えて、自身のピッチングスタイルが固められつつあることも大きいとした。
「バッターとの間合いとかそういうことに慣れてきたのは確か」と高木氏。メジャーバッターとの対戦データも自身に蓄積されていくことで、対応力も身についていったと見る。具体的には追い込んで高めの直球で打ち取るパターンもできつつあり、「それが決まりだすと自信になってくる」と現在の落ち着いた成績につながっていると分析した。
現在はチーム勝ち頭の5勝をマークする藤浪に対しては「このままいくと10勝するぞ」とさらなる期待をかけた高木氏。
最近ではトレード期限を間近に控え、上位球団から狙われているという報道まで出始めた藤浪には「魅力あるよね、力あるもん」とその実力を高く評価した。
最近では表情に明るさも戻ってきた藤浪。今後も明るいニュースを届けてくれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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