【鹿島vs福岡プレビュー】ルヴァン杯の悪夢を振り払いたい鹿島…福岡は久々の3連勝&アウェイ戦勝利なるか
サッカーキング2021年9月11日(土)0時15分
[写真]=兼子愼一郎、鈴木颯太朗
■鹿島アントラーズ 荒木とD・ピトゥカのホットラインにかかる期待は大きい
【プラス材料】
リーグ戦2連勝中で4位につけ、来季のACL出場権が与えられる3位のヴィッセル神戸までは勝ち点差「1」しかない。直近はJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で名古屋グランパスに2連敗を喫して敗退が決まったものの、リーグ戦で上位を目指せる位置にいるだけに、選手たちのモチベーションは心配ないようだ。練習でもリーグ戦での巻き返しを期する空気があるということで、この点はプラス材料になる。
また、MF荒木遼太郎がチームの中でも、リーグ全体で見ても、特別な存在になりつつある。MFディエゴ・ピトゥカから荒木に縦パスが入る瞬間がスイッチとなり、攻撃のテンポが上がる。チームとしても、この2人のラインを生かそうという共通理解が進んできているのもポジティブな要素と言える。
【マイナス材料】
プラス材料に荒木とD・ピトゥカのホットライン確立を挙げたが、マイナス材料ではそれ以外の攻撃の策が乏しいことに言及しなければならない。
荒木を警戒されると、得点だけでなく、チャンスの臭いも感じられなくなることがある。チャンスの起点をサイドに求めたり、FWエヴェラウドの高さや強さを起点にしようとすることもあるが、チームとしての形をなかなか確立できないでいる。相手にツボを押さえられることも増えてきた。セットプレーでの得点でカバーしているが、流れの中から得点を奪える形が少ないのが現状だ。
優勝を目指せるだけの戦力を整えながら、4位に甘んじている現状の一因がここにある。とはいえ、アビスパ福岡に対して力量上位であることは間違いない。
文:totoONE編集部
■アビスパ福岡 磨きをかけた堅守で前回対戦の再現へ。懸念は点取り屋の不在
【プラス材料】
両チームともリーグ戦3連勝を懸けた一戦になる。8月29日に行われた前節の徳島ヴォルティス戦で先制点を挙げたMF金森健志は「どちらが勢いを維持できるか。鹿島アントラーズはしたたかなチームなので、相手のペースに持っていかれないことが大事」と古巣戦を見据えた。
徳島戦では53分に金森が先制点を奪った後、途中出場のFWジョン・マリが2得点を挙げて3-0で快勝した。いずれも相手を崩した流れの中から前線の選手がきっちりゴールを決めており、直近の試合ではMFジョルディ・クルークス、FW山岸祐也なども得点を重ねている。堅守をベースにしながら、前線の決定力が上がっている点は好材料だ。
持ち味の堅守においても、五輪開催期間にスピード感あるプレッシングや組織力をブラッシュアップさせており、連勝につなげている。
【マイナス材料】
鹿島と第5節で対戦した際は1-0で勝利しているが、JリーグYBCルヴァンカップでは1分1敗と白星を挙げることができなかった。とりわけルヴァンカップの第2節では5失点を喫しており、早い時間帯に失点することがあれば、今節も大量失点という悪いイメージが浮かんでくるだろう。
白星を挙げた第5節は完封勝利で、まずは前半を無失点で折り返すことが勝利へのカギとなるか。長谷部茂利監督は「(鹿島は)タレントも揃っているし、何より勝負へのこだわりが素晴らしいチーム。(アビスパ福岡は)あの手この手で仕掛けて、そのひとつが成功するかしないかという勝負になるだろう」と鹿島戦をにらんだ。
また、前節2得点のJ・マリがW杯アフリカ2次予選に臨むカメルーン代表に招集されたため、今節は欠場が濃厚。ボックス内での決定力を備える選手の不在はマイナス要因か。
文:新甫條利子
【プラス材料】
リーグ戦2連勝中で4位につけ、来季のACL出場権が与えられる3位のヴィッセル神戸までは勝ち点差「1」しかない。直近はJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で名古屋グランパスに2連敗を喫して敗退が決まったものの、リーグ戦で上位を目指せる位置にいるだけに、選手たちのモチベーションは心配ないようだ。練習でもリーグ戦での巻き返しを期する空気があるということで、この点はプラス材料になる。
また、MF荒木遼太郎がチームの中でも、リーグ全体で見ても、特別な存在になりつつある。MFディエゴ・ピトゥカから荒木に縦パスが入る瞬間がスイッチとなり、攻撃のテンポが上がる。チームとしても、この2人のラインを生かそうという共通理解が進んできているのもポジティブな要素と言える。
【マイナス材料】
プラス材料に荒木とD・ピトゥカのホットライン確立を挙げたが、マイナス材料ではそれ以外の攻撃の策が乏しいことに言及しなければならない。
荒木を警戒されると、得点だけでなく、チャンスの臭いも感じられなくなることがある。チャンスの起点をサイドに求めたり、FWエヴェラウドの高さや強さを起点にしようとすることもあるが、チームとしての形をなかなか確立できないでいる。相手にツボを押さえられることも増えてきた。セットプレーでの得点でカバーしているが、流れの中から得点を奪える形が少ないのが現状だ。
優勝を目指せるだけの戦力を整えながら、4位に甘んじている現状の一因がここにある。とはいえ、アビスパ福岡に対して力量上位であることは間違いない。
文:totoONE編集部
■アビスパ福岡 磨きをかけた堅守で前回対戦の再現へ。懸念は点取り屋の不在
【プラス材料】
両チームともリーグ戦3連勝を懸けた一戦になる。8月29日に行われた前節の徳島ヴォルティス戦で先制点を挙げたMF金森健志は「どちらが勢いを維持できるか。鹿島アントラーズはしたたかなチームなので、相手のペースに持っていかれないことが大事」と古巣戦を見据えた。
徳島戦では53分に金森が先制点を奪った後、途中出場のFWジョン・マリが2得点を挙げて3-0で快勝した。いずれも相手を崩した流れの中から前線の選手がきっちりゴールを決めており、直近の試合ではMFジョルディ・クルークス、FW山岸祐也なども得点を重ねている。堅守をベースにしながら、前線の決定力が上がっている点は好材料だ。
持ち味の堅守においても、五輪開催期間にスピード感あるプレッシングや組織力をブラッシュアップさせており、連勝につなげている。
【マイナス材料】
鹿島と第5節で対戦した際は1-0で勝利しているが、JリーグYBCルヴァンカップでは1分1敗と白星を挙げることができなかった。とりわけルヴァンカップの第2節では5失点を喫しており、早い時間帯に失点することがあれば、今節も大量失点という悪いイメージが浮かんでくるだろう。
白星を挙げた第5節は完封勝利で、まずは前半を無失点で折り返すことが勝利へのカギとなるか。長谷部茂利監督は「(鹿島は)タレントも揃っているし、何より勝負へのこだわりが素晴らしいチーム。(アビスパ福岡は)あの手この手で仕掛けて、そのひとつが成功するかしないかという勝負になるだろう」と鹿島戦をにらんだ。
また、前節2得点のJ・マリがW杯アフリカ2次予選に臨むカメルーン代表に招集されたため、今節は欠場が濃厚。ボックス内での決定力を備える選手の不在はマイナス要因か。
文:新甫條利子
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