レッドブル&HRC密着:「最前列に行けたはず」とミスを悔やむフェルスタッペン。ペレスは弱点に翻弄された1年を象徴する予選に
「Q3の最終ラップの最終コーナーでミスをしてしまい、残念ながら自己ベストを更新できなかった。フロントロウには行けたと思う」
F1第24戦アブダビGPの予選を5番目のタイムで終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、今シーズン最後の予選をそう振り返った。
最後のアタックでミスをしたフェルスタッペンの予選自己ベストは、Q3の1回目のアタックでの1分22秒945だった。しかし、このときのアタックでもフェルスタッペンは最終コーナーでテールが流れ、カウンターステアを当てながらコントロールラインを通過していた。
F1のデータによれば、そのミスでフェルスタッペンが失ったタイムは0.19秒だったという。つまり、そのミスがなければ、フェルスタッペンは1分22秒754は可能だったことになる。
ランド・ノリス(マクラーレン)が叩き出したポールポジションタイムである1分22秒595には手が届かないが、予選2番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の1分22秒804を上回ることはできた。それがフェルスタッペンの「フロントロウには行けたと思う」と悔しがる理由だった。
それでは、なぜフェルスタッペンは最終コーナーでミスしたのか。フェルスタッペンは予選直後の囲み取材でこう明かした。
「今週はクルマをまとめ上げて安定させるのが少し難しかった。クルマのバランスをうまく調整することができなかった」
フェルスタッペンはそう語った。
「オーバーステアだったのか? それとも、アンダーステアだったのか?」とメディアから問われると、「どっちもだよ」と笑った。そのような状況でも5番目に速いタイムを刻むあたりは、さすが4連覇王者である。
10番手に終わったチームメイトのセルジオ・ペレスにとって、アブダビGPの予選はRB20の弱点に翻弄された一年を象徴するような予選となった。
「バランスの悪さが、今年僕たちがずっと抱えてきた問題だった」
フロントエンドをもっとよくしようとするとリヤが犠牲になって、リヤを安定させようとするとフロントが入らない。悪循環から結局抜け出せないまま、今季最後の予選が終了した。
なお、Q3を5番手で終えたフェルスタッペンだが、予選後、4番手で終えたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)にペナルティが科せられ3グリッド降格となったため、日曜日のレースは4番手からスタートすることとなっている。
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