東日本大震災から10年、被災者の思い出残す職場で“目の当たりにした悲しみ”描いた漫画 3月11日だけは「防災考えて」呼びかけ
BIGLOBEニュース編集部2021年2月12日(金)17時20分
東日本大震災から10年が経過するのを前に、3月11日だけは家族や大切な人と「防災について考えて」と訴える被災地での体験漫画が注目を集めている。
この漫画では、写真スタジオという地域住民の思い出を残す職場で働いていた“あいしま”さんが、心の中にしまっていた被災地での体験を描いている。震災後しばらくして若い男性の遺影写真の依頼があった“あいしま”さん。その時は何も考えずに仕上げたという。しかし、その遺影写真とともに家族が写真撮影に訪れたことで、亡くなった男性の背景を全く考えていなかったことに気付き、自身の「愚かさや甘さを反省」。それからも、数えきれないほどの遺影写真の依頼を受け、車で出かけている時に津波にのまれた家族を「写真では1枚に」と合成したり、前年の七五三の撮影データから作成することもあった。
そして、写真スタジオに訪れた子どもたちからは笑顔が消失。家族が「少し笑ってみたら?」といっても表情を変えずカメラの前に立っていたこともあった。このとき目にした悲しみは、10年経った今でも思い出すたびに涙があふれてしまうという。最後は、「被災地に住む人間として」と、「3月11日だけは1分でもいいのでご家族、大切なパートナーと防災について考え話してみてください」とのお願いが綴られている。
この漫画には、あの日を振り返ったり改めて考えたことなどのコメントが殺到。涙してしまう人も。「このツイートにまとめられない感情がブワッときてる」「映像以上に本当に悲しい出来事だったんだなと感じる」「色んな角度から体験談を聞いて考えるのは大事」といった声が寄せられ、大きな反響となっている。
An error occurred while retrieving the Tweet. It might have been deleted.
「被災者」をもっと詳しく
「被災者」のニュース
-
尼崎事故負傷者の20年記し出版 東日本大震災の被災者も協力4月23日15時28分
-
Bot Express、防災訓練をデジタル化する「被災者把握システム限定パッケージ(月額5万円)」の提供を開始4月22日19時16分
-
能登半島地震の被災者の声を形にした「多機能洗剤」 クラウドファンディングを活用した寄贈プロジェクトを開始!4月14日12時46分
-
能登半島地震の被災者の声を形にした「多機能洗剤」クラウドファンディングを活用した寄贈プロジェクトを開始!4月14日11時45分
-
能登の避難所、入所者ゼロに 地震と豪雨、被災者全員退去4月13日17時13分
-
【応援メッセージ募集】「未来の被災者」を支える「#心の防災プロジェクト」4月11日13時47分
-
東武トップツアーズ、和歌山県と「災害時における被災者の住まいの確保に関する協定」を締結4月11日12時17分
-
ミャンマー大地震被災者に支援物資を直接配付:AAR Japan4月3日16時47分
-
ミャンマー、自宅跡で絶望 地震被災者「何も残っていない」4月3日16時2分
-
「たった14時間の自由」に命をかけた北朝鮮の若者たち3月20日5時2分