4ゴールで快勝した市立船橋が準々決勝へ進出決定 星稜は3回戦敗退

2024年1月2日(火)13時40分 サッカーキング

ベスト8進出を決めた市立船橋[写真]=野口岳彦

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 第102回全国高校サッカー選手権大会3回戦が2日に行われ、市立船橋(千葉)と星稜(石川)が県立柏の葉公園総合競技場で対戦した。

 3年ぶり24回目の出場となる市立船橋は、1回戦で高川学園(山口)と対戦すると、エースの郡司璃来がハットトリックを決める活躍もあり、4−1で勝利。2回戦では帝京長岡(新潟)にPK戦の末、勝利をつかみ取り、3回戦進出を決めた。

 一方、4年連続32回目の出場となる星稜は、2回戦からの登場となり、四日市中央工(三重)と対戦。先制を許す苦しい展開となったが、粘り強く同点に追いつくと、PK戦の末に勝利し、3回戦進出を決めた。

 そんな両校が対戦する3回戦。郡司がベンチスタートとなった市立船橋に対し、星稜は2回戦と同じスタメン11人が名を連ねた。試合前のフォトセッションでは、市立船橋の選手たちが『力をあわせて乗り越えよう』と紙を持って撮影した。



 試合前から柏の葉公園総合競技場には両校を後押しする力強い応援が鳴り響いた。石川県代表の星稜の応援団は、1日に発生した能登半島地震の影響で現地まで駆けつけることができなかったが、ベンチ外となった選手たちをはじめ、31日に選手権で敗退した日大藤沢(神奈川)、第2試合の名古屋(愛知)ら他校の選手たちも加わり、即席の応援団を結成。スタンドから熱い応援が送られた。一方、市立船橋の応援団もスタンドにメッセージを掲出し、エールを送っていた。





 試合は立ち上がりから両チームともにアグレッシブに戦い、クリーンで力強い球際の攻防が繰り広げられた。互いに譲らず拮抗した展開が続く。

 均衡が破れたのは、18分だった。左サイドで森駿人からのボールを受けた内川遼は、ペナルティエリア内へクロスを入れる。これは相手にクリアされたが、跳ね返されたボールを内川が今度はダイレクトでシュート。これがゴールに吸い込まれて、市立船橋が先制に成功する。

 リードを許した星稜だが、下を向くことなく戦い続けた。すると、28分に得点が生まれる。左サイドから再三のドリブル突破でチャンスメイクしていた天川達心がゴール前にクロスを供給。ニアサイドに走り込んだ山口晴が先に触ってシュートすると、これがゴールネットに吸い込まれ、星稜が1−1と追いつく。

 同点に追いつかれた市立船橋だが、冷静に試合を運び、すぐに勝ち越しに成功した。35分、キャプテンの太田隼剛がコーナーキックを蹴ると、ゴール前で合わせたのは岡部タリクカナイ颯斗。ヘディングシュートをゴールに押し込んだ。2−1と市立船橋が再びリードを奪う。前半はこのまま2−1で終了。市立船橋が1点リードして折り返した。

 後半から市立船橋は郡司を投入する。ただ、後半先にチャンスをつくったのは星稜。天川がドリブルでファウルを誘発し、左サイドからのフリーキックを獲得する。ゴール前の混戦を生み出し、最後は竹山開が決定的なシュートが放った。だが、これは市立船橋のGKギマラエス ニコラスが見事にセーブ。市立船橋が1点のリードを保った。

 すると、67分に市立船橋が再び試合を動かす。左サイドを突破した森がマイナスのクロスを供給。これを足立陽がミドルシュート。鋭いシュートは豪快にゴールネットへ突き刺さり、市立船橋がリードを2点差に広げた。

 さらに80分に市立船橋が追加点。星稜のGKへのバックパスが弱くなったところを見逃さず、郡司が相手GKとの1対1に。強烈なシュートをゴールネットに突き刺し、リードを3点差に広げた。郡司は今大会4得点目となった。

 このまま4−1で勝利した市立船橋は、4日に柏の葉公園総合競技場にて、準々決勝で岡山学芸館(岡山)と名古屋(愛知)の勝者と対戦する。

【スコア】
市立船橋 4−1 星稜

【得点者】
1−0 18分 内川遼(市立船橋)
1−1 28分 山口晴(星稜)
2−1 35分 岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋)
3−1 76分 足立陽(市立船橋)
4−1 80分 郡司璃来(市立船橋)

 
 
 

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