有原航平獲りのソフトバンク、球界OBは「選手のモチベーションが心配」とも。終わらない超大型補強に見解
2023年1月7日(土)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images
ソフトバンクがレンジャーズ傘下を自由契約となっていた有原航平投手を獲得することが分かった。
ソフトバンクは今オフ、日本ハムから近藤健介外野手、DeNAから嶺井博希捕手をFAで獲得。また、昨季までロッテに在籍したロベルト・オスナ投手や阪神からジョー・ガンケル投手を加えるなど、総額60億円規模の超大型補強に動いていた。エース千賀滉大が海外FA権を行使し、メジャーリーグのシカゴ・メッツに移籍することもあり、後継として有原獲得を決めたようだ。
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有原は2014年にドラフト1位で日本ハムに入団すると、2019年には15勝で自身初の最多勝を獲得。日本球界では6年で通算60勝の実績を誇る。20年オフにメジャーへの挑戦を表明し、ポスティングシステムでレンジャーズに移籍したものの、2年間で通算成績は3勝7敗、防御率7・57と、思うような活躍を披露することは出来なかった。
横浜や日ハムでプレーし、日本代表でもコーチ経験のある野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで、ソフトバンクの有原獲得について語った。
高木氏は動画の冒頭で、「有原は日本球界に戻るんじゃないかという噂は聞いていたけれど、早稲田大つながりで岡田阪神に入るのが有力かなと思っていた」と話し、ソフトバンク入りには驚いたようだ。
有原については、「肩の手術をしているから、どのくらいのパフォーマンスを見せることが出来るのかというのは、キャンプを見てみないとわからないけど、30歳だったらまだまだできるよね。以前は日本ハムにいたというところで、パ・リーグには知っている打者もたくさんいるだろうし、すんなり入っていけるかなと思う」と話し、「東浜がエースで、有原にはできるだけ3番手までには入ってほしいと思う」と、球団の意図を推測した。
大型補強の動きを見せているソフトバンクについては、「ガンケル、オスナ、近ちゃん(近藤)、嶺井を獲ってこれで終わらないというのがすごい。相当お金があるんだと思う」と印象を語り、「4軍まで作るといいながら、ここまでの補強をして、選手のモチベーションがどうなのかなっていうのは思うよね。そこから這い上がってきた選手がレギュラーとして認められるのか、それとも頭打ちになって、モチベーションが下がってしまうのか、これは難しいけどね」とも話した。
有原は3年ぶりの優勝を目指すソフトバンクの戦力となることができるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]