ERC連覇のヘイデン・パッドン、2025年はシドニー開催のRoCに初参戦のチームNZ代表として出場へ

2025年1月15日(水)18時10分 AUTOSPORT web

 欧州域内最高峰、ERCヨーロッパ・ラリー選手権で2年連続のドライバーズチャンピオンを獲得したニュージーランド出身“Kiwi”のヘイデン・パッドンが、2025年3月7〜8日にオーストラリア・シドニーで開催されるレース・オブ・チャンピオンズ)RoC)に初出場し、こちらも初めて参戦する『チームNZ』の一員となることがアナウンスされた。


 自身が運営するパッドン・ラリー・グループ(PRG)と、イタリアのBRCレーシングを母体とした混成チームで戦い、ヒョンデi20 Nラリー2でERC連覇を達成したパッドンは、ヨハン・クリストファーソンやセバスチャン・ローブ、ペター・ソルベルグら同じラリー界のスターに加え、セバスチャン・ベッテルやカート・ブッシュなど各界を代表する複数の世界タイトル獲得者と対戦する。


​​「レース・オブ・チャンピオンズに参加し、とくにRoCで初めて『チームNZ』を代表することは、僕にとって夢の実現だ」と南半球出身者として初の欧州ラリー選手権王座を勝ち獲ったパッドン。


「僕のヒーローであるコリン・マクレーがグラン・カナリア島でRoCを制覇して以来、毎年レース・オブ・チャンピオンズを観戦していたし、いつか自分も出場するよう招待される日が来ることを願っていたんだ」


 長い歴史を誇るERCにおいて、タイトルを連続で獲得したわずか4人のドライバーのひとりとなったWRC世界ラリー選手権経験者は、オセアニア地域初開催の好機に「爪痕を残したい」と意気込む。


「ニュージーランドを代表し、最高の選手たちと競えることは、本当に光栄だ」と続けたパッドン。


「ニュージーランドは世界のモータースポーツでつねに実力以上の活躍を誇っており、これは僕とチームメイト(それが誰になるにせよ)にとって、世界の舞台でニュージーランドの国旗を掲げるチャンスなんだ」


「このユニークなイベントがこの地域で初めて開催されるし、ニュージーランドの多くのファンがシドニーに集まってくれることを心より願っている。3月が待ち切れないね」

自身が運営するパッドン・ラリー・グループ(PRG)と、イタリアのBRCレーシングを母体とした混成チームで戦い、ヒョンデi20 Nラリー2でERC連覇を達成したヘイデン・パッドン(右)
近年のレース・オブ・チャンピオンズ(RoC)は北欧地域での開催が続いてきた


 同イベントの代表兼共同創設者を務めるフレドリック・ジョンソンも「オーストラリアで初めて開催されるレース・オブ・チャンピオンズに、ERC王者ヘイデン・パッドンを迎えることができ、とてもうれしく思っている」とエールを贈った。


「ニュージーランドがRoCネイションズカップでチームを編成するのは、ずっと待ち望まれていたことだ」


「ヘイデンは2度目のヨーロッパ・ラリー選手権のタイトルを獲得したばかりで、その速さを見せつけている。我々はRoCシドニーでニュージーランドを代表するチームメイトを誰にするか決めなければならない。ニュージーランドには素晴らしいレーシングドライバーがたくさんいるし、簡単な選択ではないね」


 前述のとおり、2004年のNASCARカップシリーズ王者のカート・ブッシュは、トラビス・パストラーナの要請を受け現役引退後の本格的なドライブを決意した他、パッドンと同じオセアニア地域からは豪州ラリー選手権チャンピオンで、初代エクストリームE王者にも輝くモリー・テイラーに、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ“7冠”のジェイミー・ウインカップと現役王者ウィル・ブラウンも参戦。


 さらに、ダカールラリーで2度のバイク部門制覇を達成し、今季より四輪に転向して挑んでいたトビー・プライスなど、豪華な顔ぶれに加わることになる。

ヨハン・クリストファーソンやセバスチャン・ローブに加え、ペター&オリバーのソルベルグ親子らも参戦
トラビス・パストラーナは2004年のNASCARカップシリーズ王者のカート・ブッシュに「出場を懇願した」


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