奥川雅也、ハンブルガーSVへのレンタル移籍が決定「このクラブのことはよく知っている」

2024年1月15日(月)6時0分 サッカーキング

奥川雅也(画像はビーレフェルト時代) [写真]=Getty Images

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 ハンブルガーSVは14日、アウクスブルクからMF奥川雅也がレンタル移籍加入することを発表した。レンタル移籍期間は2024年6月30日までの半年間と伝えられている。

 奥川は1996年4月14日生まれの現在27歳。京都サンガF.C.の育成組織出身で、U−15、U−18と歩を進め、2015年にトップチーム昇格を果たした。ルーキーイヤーはJ2リーグ5試合出場1得点を記録し、シーズン途中の同年6月にはオーストリアの名門・ザルツブルクへの完全移籍が決定。加入後は同クラブのセカンドチームにあたるリーフェリングや、同じくオーストリアのマッテルスブルク、さらにドイツ・ブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールへのレンタル移籍を経験し、2019年7月にザルツブルクへ復帰。2020−21シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦でCL初ゴールも記録した。

 ザルツブルクで徐々に存在感を放っていくと、2021年1月には当時ブンデスリーガの1部に在籍していたビーレフェルトへ買い取りオプション付きのレンタル移籍で加入。ブンデスリーガで13試合出場1ゴール1アシストを記録するなど主力として活躍し、シーズン終了後の同年6月に完全移籍へと切り替わった。だが、2021−22シーズンにビーレフェルトは2部へ降格。2022−23シーズンは2部でも低迷し、入れ替え戦を経て3部への降格という憂き目を見た。2022−23シーズンにブンデスリーガ2部で30試合に出場して5ゴール10アシストを記録していた奥川は、ビーレフェルトとの契約を2024年6月30日まで残していたものの、3部降格によって当時の契約が解消。昨年7月にフリーでアウクスブルクへ完全移籍加入していた。

 個人としては2シーズンぶりのブンデスリーガに臨むこととなったが、鎖骨を骨折していた影響で新天地でのプレシーズンへの合流が遅れると、その後左ひざの内側じん帯を負傷して長期離脱を強いられる。ケガを乗り越え、昨年10月28日に行われたブンデスリーガ第9節ヴォルフスブルク戦で初出場を果たしたが、その後再びケガに苦しめられていた。今季アウクスブルクで出場した試合はわずか2試合のみ。いずれも途中出場となっていた。

 レンタル移籍加入に際し、ハンブルガーSVのSD(スポーツディレクター)を務めるクラウス・コスタ氏は「彼の獲得は、我々の攻撃の質を高め、幅を広げることへ繋がる。マサヤはこのリーグを熟知している選手。サイドでの創造的で勇敢なプレーが持ち味で、相手ゴールを脅かす存在となってくれるだろう。同時に、ボールを奪うためのプレーにも意欲的に取り組むことができる。我々のチームに適した選手だ」と期待を寄せた。

 また、奥川自身もクラブを通してコメントを発表。ホルシュタイン・キール時代の“恩師”であるティム・ヴァルター監督の名前にも触れながら、新天地での意気込みを明かした。

「ハンブルガーSVで自らの仕事を果たすことを楽しみにしている。このクラブのことはよく知っているし、キールでプレーしていた時にはティム・ヴァルター監督と共に戦った。(キール時代に)ヨナス・メファートやラースロー・ベーネス、(ビーレフェルト時代に)ギリェルメ・ラモスともプレーしたことがある。すぐにでもハンブルガーSVの力になるべく、自らの強みを発揮することに集中している。チーム、そしてクラブ全体の目標達成に貢献できるように頑張りたい」

 ハンブルガーSVは3度のブンデスリーガ制覇を誇る古豪で、1982−83シーズンにはヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(現:チャンピオンズリーグ)優勝も成し遂げた。2017−18シーズンにクラブ史上初の2部降格を経験すると、以降はあと一歩のところで昇格を逃すシーズンが続き、気が付けば2部で6年目となるシーズンを過ごしている。今季は第17節終了時点で9勝4分4敗の勝ち点「31」という成績を残しており、現在の順位は3位。7シーズンぶりの1部復帰を狙える位置につけている。

 なお、過去にハンブルガーSVにはFW高原直泰氏(現:沖縄SV監督兼CEO)、DF酒井高徳(現:ヴィッセル神戸)、MF伊藤達哉(現:マクデブルク)が在籍していたことがある。奥川はクラブにとって歴代4人目の日本人選手として迎え入れられた。


【動画】ハンブルガーSV加入の奥川がドイツ語で挨拶

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