“ロウキフィーバー”の裏で締結した必然の契約延長 MLSで声価を高める36歳、吉田麻也に集まる賛辞の声「マヤは体現者だ」
2025年1月19日(日)17時0分 ココカラネクスト

LAギャラクシーとの延長契約を交わした吉田。(C)Getty Images
ロサンゼルスが空前絶後の「ロウキフィーバー」となった。現地時間1月17日にロッテからポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍を目指していた佐々木朗希が、ドジャースとの契約締結を公表したためだ。
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日本のお茶の間も沸かせた契約は、米国内でも小さくない反響を生んだ。当然、ロサンゼルスに拠点を置くメディアの大半は、23歳の日本人右腕の名を一斉に報道。契約公表の翌日も追報が続いた。
そんな「ロウキフィーバー」の傍らで、もう一人の日本人がアメリカでのキャリアに関する決断を下していた。元日本代表DFの吉田麻也だ。現地時間1月18日にメジャーリーグサッカー(MLS)の強豪LAギャラクシーと2026シーズン終了までの2年契約を締結した。
現在36歳になるが、吉田は老いてなお意気軒昂だ。23年8月に渡米し、LAギャラクシーに加入。在籍2年目となった昨季はMLSのレギュラーシーズン全34試合、プレーオフ全5試合に出場し、チームにとって10年ぶりとなるMLSカップ優勝に貢献した。
チームの年間最優秀ディフェンダーに選出された一方で、主将としてチームのメンターとしても活躍。貢献度の高さを考えても、再契約はもはや必然ではあった。実際、クラブの上層部からの信頼は厚く、公式サイトでコメントしたウィル・クンツGMは「マヤは加入して以来、素晴らしいリーダーであり、チームメイトであり、ギャラクシーの選手であることの体現者だ。彼の性格、競争心、一貫性がMLSカップ優勝の基盤だった」と絶賛している。
今回の契約は、地元メディアでもクローズアップされている。日刊紙『Los Angeles Times』は、LAギャラクシーにとって吉田との契約延長は「今オフの議題であり、重要なタスクだった」と指摘。「彼の給与をリーグの設ける上限内に収められないのではないかという懸念もあったが、交渉は上手くいった」と伝えた。
無論、吉田にとって新シーズンは連覇が目標となる。世間が佐々木朗希や大谷翔平、山本由伸らロサンゼルスを拠点に球界を賑わせる日本人に関心を寄せる中、同じ国で戦いを続けるサムライディフェンダーにも注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]