侍メンバー漏れの田中将、青柳、菊池涼、浅村…「落選」と「辞退」では大違い

2023年1月22日(日)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ出場する日本代表「侍ジャパン」の内定メンバー全30選手がメディアで明らかになってきている。現役メジャーリーガーの参戦による豪華布陣だが、長く代表に貢献してきたビッグネームのメンバー漏れも目立つ。

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 「辞退」を表明したのが、ソフトバンク・柳田悠岐(34)、巨人・坂本勇人(34)、オリックス・森友哉(27)だった。21年東京五輪で金メダル獲得に貢献した柳田と坂本はコンディション不良が主な理由。西武からFA移籍したばかりの森は、新天地で捕手としての準備に注力することを選択した。「代表で迷惑をかけたくない」という思いもあれば、レギュラーの確約もない状態で実戦機会が限られる調整の難しさもあり、事情はさまざまだろう。侍ジャパンの抑え候補とみられていた西武・平良海馬(23)も、チームで先発に転向するため、代表「辞退」の意向を明かしている。

 一方で侍ジャパン入りを熱望しながら「落選」したとみられる選手も多い。楽天・田中将大(34)はかねてから強い出場意欲を隠さず、7日の契約更改後にも「選ばれたい」とラブコールをおくったが、吉報は届かなかったようだ。国内外の経験が豊富で、日米通算190勝の実績も現役ナンバーワンだが、ヤンキースから楽天入りしたここ2年の成績が4勝9敗、9勝12敗と精彩を欠いていた。

 2年連続最多勝で22年セ・リーグ投手3冠に輝き、代表入りが有力視されていた阪神・青柳晃洋(29)もメンバー外だった。国際試合で期待された変則右腕は21年の東京五輪で、不慣れな第2先発の役割と、国際球の扱いに苦労し、結果を出せなかった。雪辱を期して今オフはWBC公式球を使って練習していたが、バックアップの予備登録メンバーとなった。

 ほかにも、代表の中心選手として支えてきた広島・菊池涼介(32)、楽天・浅村栄斗(32)、中日・大野雄大(34)、DeNA山崎康晃(30)らの名前がなかった。代表入りの打診を公にしていない選手がいる可能性もあるが、オファーがあっての「辞退」と、求められない「落選」では意味合いがまったく違う。

 「史上最強」の呼び声高い栗山ジャパンは、ワケあって辞退した選手と、落選に涙をのんだ選手の思いも背負って戦うことになる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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