「誰がイチローに投じなかったんだ?」イチロー氏の米野球殿堂入り、満票ならずに米記者間でも疑問の声噴出 「バカ者は前に出ろ!」

2025年1月22日(水)11時18分 ココカラネクスト

イチロー氏の功績は米球界でも広くたたえられている(C)Getty Images

 2025年の米野球殿堂入りが現地21日(日本時間22日)に発表され、資格1年目のイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、日本人初の殿堂入りを果たした。

【関連記事】イチロー氏、日本人初の米野球殿堂入りも満票には1票届かず「非常に光栄なことだと思います」本人は感慨をにじませる

 注目のMLB史上2人目、野手史上初の満票で殿堂入りを果たすかと期待されたが結果は、得票率99.7%と満票にわずか1票届かない形となった。

 米シアトルで殿堂入り決定の一報を受け、インタビューを受けたイチロー氏は「僕個人として、非常に光栄なことだと思っています」と感慨をにじませた。

 すでに米殿堂入りに先だって、日本でも殿堂入りを果たしており、資格1年目で日米同時となる野球殿堂入りを果たした。

 またイチロー氏がメジャーで歩んだ足跡はゆるぎないものとして知られる。2000年オフにオリックスからポスティングシステムでマリナーズに入団すると、初年度にいきなりシーズン242安打をマーク、日本人選手初の首位打者と盗塁王に輝き、MLB史上2人目となるリーグMVP&新人王のダブル受賞と米球界を席巻。

 その後も2004年にはMLBのシーズン最多安打記録となる262安打をマーク。この記録は現在においても破られていない。米球界においても「イチロー・スズキ」の名は金字塔として知れ渡っているとあって、今回の栄えある米野球殿堂入りとなったが、一部には納得がいかない声もあがっている。

 それは期待された、満票受賞を果たせなかったこと。米サイトでは直前まで投票結果を公表、全体の213票の結果で満票を得ていたが、非公表分で投票しなかった記者がいたと見られる。

 過去、満票に届かなかったのはヤンキースの"貴公子"デレク・ジーターもいる。

 この結果には現地記者の間からも疑問の声が噴出。『FOXスポーツ』のアナリストであるベン・バーランダー氏は自身のXに「誰がイチローに投じなかったんだ?そして、それはなぜだ?」と疑問の声を投げかけると、『ニューヨークポスト』のジョン・ヘイマン記者も自身のXに「イチローは1票差で満票選出を逃がした。バカ者は前に出ろ!」と直接的な表現で怒りを示した。

 それほどイチロー氏の存在の大きさが米球界で認められていた証ともなる。投票権は全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上在籍する記者が持つもの。日本に続き、今回も満票受賞ならずのハレーションは少なからず続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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