イチロー氏 山本由伸に「日本人らしい矜持を持ってプレーしてほしい」 「ユンケル」スペシャル対談
2025年4月25日(金)4時0分 スポーツニッポン
ミニドリンク剤「ユンケル黄帝」を販売する佐藤製薬株式会社は4月25日から7月31日まで、新キャンペーン「ユンケルファミリーキャンペーン」を実施する。キャンペーンの一環として、日米通算4367安打を記録し日米両国の野球殿堂入りを果たした、マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)とドジャース・山本由伸投手(26)が出演する「ユンケルファミリースペシャルトークムービー」をWEB限定で公開。ともに同社のCMに出演する“ユンケルファミリー”の山本からの質問に、イチロー氏がユーモアたっぷりに答える“スペシャル対談”となっている。
オリックスでプロ野球選手としてのキャリアをスタートし、ドラフト順位も4位と共通項を持つ2人。「由伸選手は僕の後輩という意識はあるのかな?僕としてはオリックスの後輩という認識はあるんですけど、後輩側はあるのかなって考えるんですよね。あるといいな」と言うイチロー氏は、山本の自己紹介を映像で見届けると「声は初めて聞きましたね。かわいいね」と笑顔がはじけた。
ユンケルのCM撮影の裏話や、食べ物の好物など、山本からの質問にユーモアたっぷりに返答していたイチロー氏。最近、料理を始め、ワインに合うパスタ、リゾットを作っていることなど、私生活の一端も明かした。終始、穏やかな笑顔だった同氏の表情が引き締まったのは、やはり野球の話だ。コンディションが普段と違うと感じた時にやっていたことを問われると「僕が大切にしたことは、体調がノーマルな状態じゃなくても、やることは同じにしていました」と話した。
普段と同じ行動をとることで、状態が普通の時、好調な時と比較できるためだと言う。そのうえで「僕はグラウンドに出た時に、まず走る。走ることで自分の体調がよく分かるので、これはすごい大事にしていました。今は走らない、練習しないというのがトレンドなんですけど、アスリートは走れなきゃダメです」と貴重なアドバイスを送った。
さらに長く現役を続け、様々な選手を見てきただけに「才能でやってきた人って突然落ちるんですよ。ある年齢を境に。それはそれぞれ個人差あるんですけど、突然落ちます」と経験談からのも口に。「今現在、必要ではないけど、将来役立つことは必ずある」と練習や取り組みの蓄積の重要性についても口にした。
最後に山本へのメッセージとして「僕からオリックスの後輩として、日本人選手の代表としてマウンドに立って、どんな立ち居振る舞いができるのかということは大事にしてほしい」と要望した。山本に憧れる少年、少女はじめ、多くのファンに「日本人らしい矜持、誇りを持ってプレーしてほしい」と言う。「喜びをこう表現する機会、凄い多いです。でも後輩には、僕はそれをグッとこらえて、プレーしてほしいと。それは僕からの個人的な願いです」と勝負師としての美徳、礼儀など、美しい立ち居振る舞いを期待した。