フェラーリ若手育成プログラムに初の女性メンバー。FIA女性ドライバー支援プロジェクト初代優勝者の16歳カーター
2021年1月24日(日)8時15分 AUTOSPORT web

フェラーリの若手育成ドライバープログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)は、初の女性メンバーとして16歳のマヤ・ウィーグの加入を発表した。ウィーグは、FIAが立ち上げた女性ドライバー発掘のための『FIAガールズ・オン・トラック−ライジングスターズ』プログラムを通して選出された。
FIAウィメン・イン・モータースポーツ委員会は、12歳から16歳の女性がプロドライバーとしてのキャリアをスタートするためのサポートを行うことを目的とし、2020年にFDAとの協力のもとで『FIAガールズ・オン・トラック−ライジングスターズ』を立ち上げた。FIAはこのプログラムを通して、モータースポーツにおける性別多様性の推進に取り組んでいく。
このプログラムにおいて、純粋な速さとポテンシャルを評価するためのキャンプがフェラーリの本拠マラネロで先週行われ、4人のファイナリストから選ばれたのがウィーグだった。ベルギー出身の母親とオランダ出身の父親を持ち、スペインで生まれたウィーグは、モータースポーツ好きの父親の影響を受け、7歳からカートを始めた。好きなドライバーはFDAの先輩シャルル・ルクレールだという。
ウィーグは、2021年にはFDAのプログラムのもとでトレーニングを行い、FIA公認のF4選手権に参加する。
「今日という日のことは一生忘れません! フェラーリ・ドライバー・アカデミーの最初の女性ドライバーになることができてとてもうれしいです」とウィーグはコメントしている。
「FIAの『ガールズ・オン・トラック−ライジングスターズ』プログラムの最終ステージで勝つことができ、レーシングドライバーになるという夢を追求してきたことは正しかったと実感しています」
「信じてくれた人たちに対し、私がフェラーリ・ドライバー・アカデミーのユニフォームにふさわしいことを証明するために全力を尽くします。シングルシーター最初のシーズンに向けて準備をするためにマラネロを訪れる日が待ち遠しいです」
FDA責任者のマルコ・マタッサは「身体能力の面でも競技へのアプローチにおいても、マヤの献身と準備は素晴らしいものだった」と述べている。
「シングルシーターでの経験がほとんどないにもかかわらず、彼女は速さを持ち、マシンを熟知して、与えられた指示をすぐさま実行することができた」
「このような姿勢、コース上とそれ以外で出した結果、オープンで意思の固い性格により、我々は、マヤはFDAで我々とともにアドベンチャーを始める準備ができているという結論に達した」