シリーズ最大の一戦・スーパー耐久第3戦富士24時間のエントリーリスト発表。10クラス60台が参戦し豪華ゲストドライバーも多数

　5月22日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEは、5月30日〜6月1日に静岡県の富士スピードウェイで開催される第3戦富士24時間レースのエントリーリストを発表した。10クラス60台という多くの台数が集うが、すでに発表されている顔ぶれに加え、さまざまな豪華ゲストドライバーが加わっている。

　日本でも唯一の24時間レースであり、スーパー耐久のシーズンのハイライトとも呼べる富士24時間。毎年豪華な顔ぶれが集まるビッグイベントとしても成長しているが、今シーズンも10クラス60台が参戦する盛況なエントリーとなった。

　GT3で争われるST-Xは、シーズンで戦ってきたD’station Racingが参戦しないものの、富士24時間で毎年上位に食い込むGTNET MotorSportsのDAISHIN GT-R GT3が今季初参戦。昨年までのお馴染みのメンバーに加え、木村偉織が加入している。

　ST-Xでは、Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3に現役DTMドライバーのトム・カレンダーが加わっているほか、TKRI松永建設AMG GT3には昨年までチームを牽引していた元嶋佑弥が復帰。DENSO LEXUS RC F GT3にはRC F GT3を熟知する阪口晴南が加わっている。また既報のとおりジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがseven x seven PORSCHE GT3Rをドライブする。

　ST-Zクラスは9台とシリーズに比べて少ない台数だが、NANIWA DENSO TEAM IMPUL ZにはGT500ドライバーのベルトラン・バゲットが加入。EBI GROUP Cayman GT4 RS CSには石川京侍、raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4にはロニー・クインタレッリと監督も兼ねる柳田真孝、イゴール・オオムラ・フラガ、埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2には荒川麟といったメンバーが加わった。

　またST-TCRクラスは2台の参戦だが、WAIMARAMA Elantra N TCRには豪華な顔ぶれが揃っている。レギュラーメンバーに加え、安田裕信とジュリアーノ・アレジが加入。アレジがヒョンデ・エラントラ N TCRをどうドライブするだろうか。

■TG-RRの2台は豪華ドライバーラインアップに

　そしてST-Qクラスには、今季最多の6台が参戦することになった。このエントリーリスト発表に合わせ、ROOKIE RacingはTOYOTA GAZOO ROOKIE Racingから参戦する2台のカラーリングと顔ぶれを発表しているが、TGRR GR86 Future FR conceptは佐々木栄輔／坪井翔／大嶋和也／豊田大輔／斎藤愛未／福住仁嶺という豪華な顔ぶれ。坪井と斎藤の夫婦での参戦も実現した。

　また、水素エンジンのTGRR GR Corolla H2 conceptは、モリゾウ／佐々木雅弘／石浦宏明／小倉康宏／平川真子／中嶋一貴とこちらも豪華なメンバーとなった。平川真子、そしてTGR-E副会長の一貴は2年連続の富士24時間参戦となる。

　ST-1クラスは通常のレース同様2台のエントリーだが、D’station RacingがST-Xクラスに参戦しない分、777号車の星野敏と上村優太が47号車に合流。星野辰也との兄弟での参戦が実現している。

　ST-2クラスは、既報のとおりHonda R＆D Challenge FL5には野尻智紀、OHLINS CIVIC NATSには大津弘樹が加入したほか、SPOON リジカラ CIVICには三井優介が復帰している。なお昨年もこのレースを制したKTMS GR YARISは、通常のレース同様富下李央菜／鈴木斗輝哉／平良響と全チーム最小の3人で富士24時間を戦う予定だ。

　ST-3クラス、ST-4クラス、ST-5Fクラスは前戦同様の参戦台数。ST-5Rクラスは1台が減り7台の参戦となっているが、こちらも多くのドライバーが加わっており、僅差の戦いが展開されることになりそう。24時間という長丁場で今季どんなドラマが生まれるか、注目だろう。

ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦富士24時間レース　エントリーリスト（5/22）

ST-X（6台）

ST-Z（9台）

ST-TCR（2台）

ST-Q（6台）

ST-1（2台）

ST-2（8台）

ST-3（4台）

ST-4（9台）

ST-5F（7台）

ST-5R（7台）