フルモー、ヒョンデ移籍後初の表彰台「素晴らしいスタートを切れた」/WRCモンテカルロ デイ4コメント
2025年1月27日(月)10時22分 AUTOSPORT web
1月23日(木)から26日(日)まで、モナコおよびフランスで開催された2025年WRC世界ラリー選手権の第1戦『ラリー・モンテカルロ』は、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。また、日曜日のみのタイムで決まる“スーパーサンデー”では、TGR-WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が最速となっている。
そんな第1戦を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「触れるべきポジティブな点はかなりたくさんあると思う。全体的にペースは良かったし、少しずつ改善することもできた」
「木曜日には4番手のタイムを記録し、金曜日には2番手タイムを2回出して、土曜日の午前中には最初のステージ優勝を飾った。つまり僕たちは、多くのことを学ぶことができたんだ」
「土曜日にまたスタートできるよう、金曜日の夜遅くまでマシンを修理してくれたチームに感謝したい。それによって、新しいタイヤで経験を積むチャンスが得られたのは、本当に重要なことだったはずだ」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「ラリー・モンテカルロで総合7位だ! フォード・プーマでラリー1デビューを飾るのに、最高のかたちだよ」
「新しいマシン、新しいチーム、新しいコドライバー、そしてハンコックのタイヤなど、多くの新しい要素がある大きな挑戦だったが、僕たちは冷静さを保ち、自分たちのやり方で一歩一歩学ぶことができた」
「路面のコンディションはとても厳しかったが、それでも本当に楽しかった! これを実現してくれたすべての人たちに心から感謝している。僕たちは次のイベントとスウェーデンの雪を楽しみにしているよ」
「忘れられない経験だった。自分たちがあそこで成し遂げたことを誇りに思う。Mスポーツのすべてのスタッフたちは素晴らしいよ!」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合6位
「全体的に見て、僕たちにとっては難しい週末だった。金曜日のヘアピンでのブレーキングからうまくいかなくなってしまったね」
「その後は、出走順とコンディションの影響で、僕たちはさらに不利になった。今日は予想よりも氷が少なく、スリックタイヤを履いたクルマがより速く走っていたみたいで、難しい日曜日だった」
「ただ、スウェーデンでの次の展開については少し楽になったかもしれない。出走順も有利になるだろうし、そのおかげでラリーもより良いものになるだろうが、それでもそうしたメリットを最大限に活用していく必要がある」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位
「とても楽しい週末で、持ち帰るべきポジティブなこともたくさんあった。何度か多くのポイントを獲得したし、第2戦に向けての出走順にもそれなりに満足している」
「うまくできなかったこともいくつかあったけれど、良いパフォーマンスの土台があることは明らかになった。今回見つかった良い要素を整理して、ペースとして機能させられるようにするつもりだが、少し時間はかかるだろう」
「だからこそ、スウェーデンを楽しみにしている。アップグレードされたマシンをさらに試すことができるので、その面でもパフォーマンスの向上が見られることを期待しているよ」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「モンテカルロはいつも特別だ。ヒョンデで素晴らしいスタートを切れたのは本当にポジティブなことで、今週末にはとても満足している」
「エルフィン(・エバンス)とセブ(セバスチャン・オジエの愛称)にかなりのプレッシャーをかけることができた。でも、路面に雪が積もっていたし、あまりリスクを負いたくなかったので、それ以上プッシュすることはできなかった」
「残念だがこれもゲームの一部で、後悔はない。スウェーデンは間違いなく素晴らしいものになるだろう。雪と低温のなか、僕たちの出走順は2番目になるだろうが、本当に楽しみにしている」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「今回は典型的なラリー・モンテカルロとなり、ここ数年よりも少し過酷な週末だった。最後にポイントを獲得してフィニッシュすることができてとても嬉しいよ」
「日曜日は、非常に難しいコンディションで始まった。タイヤは結局、スタッドを4本選ぶことにしたが、はたしてそれが正しい判断だったのかどうかはわからない」
「他の選手との大きな違いはなかったようで、最後のパワーステージはかなりスリリングな展開なった。フィニッシュまであと数コーナーというところで危ない瞬間もあったが、幸いにも無事に切り抜けることができて良かったね」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「モンテカルロはつねにタフなラリーだが、今年はとくにそうだったように思う。個人的には、かなり難しい週末になった」
「望んでいたような結果やペースは得られなかったが、最終的には多くのポイントを獲得することができたので満足するよ」
「日曜日は自分たちにとって悪くない一日だった。ベストを尽くし、安定性を保ち続けたことが報われたので、チームに感謝したい。次のスウェーデンはどうなるのか楽しみだ」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「このラリーで10回目の優勝を飾ることができたのは素晴らしいことだ。信じられないほど幸せで、誇らしい気持ちだよ」
「このラリーは、僕がラリードライバーになるという夢を与えてくれた大会だ。なので、シーズンでもし1イベントだけ勝つことができるのだとしたら、僕はこのラリーを選ぶ」
「今年は最後のステージまで大接戦になった。コンディションの変化やタイヤ選択、そして最後まで続いたプレッシャーなども大変だったが、なんとかうまくコントロールすることができた」
「たしかに危ない場面もあったが、このラリーで勝つには運も必要だ。チームにとって最高のスタートが切れたので、これ以上は望みようがないね」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「朝最初のステージがかなり難しいコンディションになることは分かっていましたが、凍結した右コーナーに差しかかった時、ペースノートにその情報が反映されていませんでした」
「かなり速度を落としてコーナーに進入したのですが、それでもクルマがワイドに脹らんで小さな溝に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました」
「それまでは、とくに土曜日はペースも良かったので、かなり良い戦いができていたと思います。残念ですが、次のラリー・スウェーデンに向けて集中し、チームのために良い仕事ができるように頑張ります」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「今日のアプローチはこれまでと同じで、とくにハードにプッシュするつもりはなかった。ただ、予想外の凍結したブレーキングポイントが1カ所あり、そこでミスを犯してしまった」
「それまではすべて計画通りに進んでいたので、残念な結末だ。とくに土曜日はタイムが良くなり、フィーリングも上がっていたので自信もかなりつけることができた」
「すべてがうまくコントロールできているように感じていただけに、このような結末を迎えるのは残念だが、今回の事から学び、次のスウェーデンに臨みたい」
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