“第3の刺客”アフマダリエフが描く野望 タパレスとの再戦から井上尚弥撃破へ「俺の目標はベルトを奪い返すこと」

2024年1月28日(日)6時0分 ココカラネクスト

タイトル戦線への野望をアフマダリエフが、井上と彼が持つベルトに対する強い想いを語った。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARA Next、(C)Getty Images

 スーパーバンタム級でも異彩を放つ「怪物」は、あらゆる猛者たちの標的ともなっている。現地時間1月25日、米老舗誌『The Ring』の取材に応じた前WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、同級で4団体統一王者に君臨する井上尚弥(大橋)に対する想いを語った。

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 かく言うアフマダリエフにも井上と対戦する権利はある。昨年12月に行われたケビン・ゴンサレス(メキシコ)との12回戦を8回2分49秒TKOで勝利。リング上で「俺こそがチャンピオンだ」と叫んだ29歳は、挑戦権を得ていた。

 ただ、井上の次戦は、今年5月にWBCの指名挑戦者であるルイス・ネリ(メキシコ)と行うことが決定的となっている。ゆえにアフマダリエフは、この一戦の勝者との対戦が有力視されている。

 井上の「第3の刺客」となるウズベキスタンの猛者も、現状をただ指をくわえて待つつもりはない。『The Ring』のインタビューで「自分はタパレスとベルトをかけずに戦い、どちらが上かを皆に示すつもりだ」と断言。昨年4月に判定の末に敗れ、2団体統一王者から陥落させられた因縁のマーロン・タパレスとの再戦を望んだ。

 井上に敗れて無冠となったタパレスとの再戦に「あの試合でもほとんどのラウンドで勝っていたのはこっちだった」と鼻息を荒くするアフマダリエフは、その先に見据える井上vsネリの勝者との対戦を語ってもいる。

「自分はWBA最高ランクの相手と戦い、自分を取り戻す機会を待っている。タパレスとの試合はそれを確認するための場だ。タパレス戦のイノウエはとても良かったと思う。常にスマートなプレッシャーをかけながら、いいパンチを繰り出して、コンビネーションも抜群だった。タパレスもよくやったと思うけどね。当然、俺の目標はベルトを奪い返すことにある。チャンスがあるなら、イノウエや他の選手と世界タイトルを懸けて戦いたい。誰と戦おうが、ベルトを争いたいんだ」

 さらに「俺はボクシングで勝つためにはリング上でKOしなければいけないと考えている」とも豪語したアフマダリエフ。自信を深める29歳が、日本の怪物と拳を交わす日は訪れるのか。スーパーバンタム級のタイトル戦線は実に興味深い展開となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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