クリスチャン・フィッティパルディが新SUV時代の船出へ。シボレー陣営新興チームの代表に就任/SCB

2025年1月30日(木)17時35分 AUTOSPORT web

 新たにSUV時代に突入するSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”にて、参戦全15チーム中ふたつの新規チームのひとつであるスクーデリア・バンデイラスが、ブラジル最高峰へのデビューに向け大物指揮官を選出。元F1ドライバーであり、北米インディカーでも活躍を演じたデイトナ24時間レース“3冠”のクリスチャン・フィッティパルディを新チーム代表に据え、新型SUVストックカーの『シボレー・トラッカー』陣営の舵取りを担う。


 言わずとしれたエマーソン・フィッティパルディの甥であり、ウィルソン・フィッティパルディの孫でもあるクリスチャンは、1992年から1994年までミナルディとフットワークで活躍。北米時代にはウォーカー・レーシングのタイトル防衛に貢献し、ポール・ニューマンとカール・ハースが率いるニューマン・ハース・レーシングでも勝利を記録した。


 また、NASCARのカップシリーズにも挑戦する傍ら耐久シーンにも活動の場を求め、IMSAでは2014年からシリーズ連覇を成し遂げ、主要耐久レースのひとつに数えられるデイトナ24時間では2004年、2014年、2018年の3回、総合優勝を果たしている。


 この1月に54歳になったばかりのフィッティパルディは、もちろん地元SCBにも参戦経験があり、通算33レースに出走。2005年にはアルゼンチンで初開催されたブエノスアイレスにて、ミツビシにシリーズ初のポールポジションをもたらしている。


 チームのソーシャルメディアに投稿された映像のなかで、フィッティパルディはトラック上での自身のキャリアの新たな段階について次のように語った。


「スピードは単なる情熱ではない。それは私の家族の血に流れているものだ。モータースポーツは世代を超えて私たちを団結させ、刺激を与え、さらに前進するよう促す」と続けたフィッティパルディ。

元F1ドライバーであり、北米インディカーでも活躍を演じたデイトナ24時間レース“3冠”のクリスチャン・フィッティパルディ


「私はトラックで最高の感動を経験し、伝説的なサーキットをいくつも訪れ、インディ、NASCAR、IMSA(ウェザーテック・スポーツカー選手権)、ストックカーといった世界の主要なカテゴリーで競い合い、F1カーをドライブするという栄誉に浴した。あらゆる困難、あらゆる勝利、あらゆる挑戦が、私にかけがえのない経験をもたらしてくれたんだ」


 レギュラー参戦するアティラ・アブレウを共同オーナーとするチームは、すでに2025年シーズンのドライバーを確定させており、グリッド上にはそのアブレウを筆頭に若手有望株のエンツォ・エリアスやビセンテ・オリジェ、ネルソン・ピケJr.らの『シボレー・トラッカー』4台が並ぶことになる。


「今こそ、自分のこの経験をさらに素晴らしいものに変える刻だ。つまりそれは、トラックをはるかに超えてパフォーマンスを提供し、ビジネスチャンスを生み出す、価値と意味のある完全な経験だ」と付け加えた新チーム代表。


「私はスクーデリア・バンデイラスのチーム代表、クリスチャン・フィッティパルディとして務めを果たす。皆さんもこの素晴らしい旅に是非、参加してもらえたらうれしいね」


 同じくシボレー・トラッカーを走らせるのは、2024年に自身SCB参戦以来過去最高のシーズンを過ごしたフェリペ・マッサ擁するTMGレーシングを筆頭に、王者カサグランデ所属のA.マティス・フォーゲル、さらにカバレイロ・スポーツ、そして現役最多5冠のチャンピオン記録を持つ“帝王”カカ・ブエノが牽引するスクーデリア・キアレリの布陣となっている。

共同オーナーのアティラ・アブレウ(左)は引き続きドライバーとして参戦。『シボレー・トラッカー』の4台体制を敷く


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