「野手はノーチャンス」巨人の育成は今季も進まないと球界OBが危惧する「理由」

2023年1月31日(火)11時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 華々しい会見となった。29日に行われた巨人・新外国選手5人の入団会見。ローテ—ション入りを期待されるタイラー・ビーディ投手(29=前パイレーツ)、フォスター・グリフィン投手(27=前ブルージェイズ)、セットアッパー候補でキューバ出身のヨアン・ロペス投手(30=前メッツ)、ヨアンデル・メンデス投手(28=メキシカンリーグ・モンテレイ)、唯一の野手となるルイス・ブリンソン外野手(28=前ジャイアンツ)と正に充実のラインアップとなった。

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 会見に同席した原監督も正中堅手として期待されるブリンソンには「センターを守り抜いて、早い打順を打ってくれたら」、右腕ビーディ、左腕グリフィンには左右の先発ローテーションの柱として「投球回数150イニング以上」を課すなど、高いレベルの争いを求めた。

 外国人選手の補強が着々と進む中、近年の巨人では若手育成が進まず、大きな課題ともなっている。この点に関して球界内からも様々な意見が出ている。

 元ロッテで野球解説者の里崎智也氏(46)が30日に更新した自身のユーチューブチャンネル「里崎チャンネル」では「サバイバルポジション」と題して、巨人のレギュラー争いを占った。

 まず野手に関しては「サバイバルポジションはないわ」ときっぱり。キャンプインを前にすでに開幕メンバーは見えていると語る。

 理由としては正捕手には昨年も主戦捕手を務めた大城、一塁から内野陣は中田、吉川、坂本、岡本和が固め、外野3人枠は丸、ウォーカー、新外国人のブリンソンが入ると見立てた。

 その上で里崎氏は「ジャイアンツの1番危ういところはレギュラーと控えの差が激しすぎるところ」と指摘。同様のことは巨人首脳陣も課題として認めているが、この点が今年も解消されないのではないかと危惧する場面も。

 秋広、増田陸、松原、中山、広岡、北村ら本来は世代交代を進める本流にならなければいけない選手たちが「1軍のバックアップメンバー、ベンチ枠を争う」になるとした。

 その上で今季の巨人の戦いにおいては、主力として期待される坂本、ブリンソンが怪我なく1年間通して戦えるかが「1番のポイント」とした。

 いよいよ始まるキャンプイン。球界OBの「見立て」を覆すべく、定位置奪取にイキのいい若手が現れるか。昨年4位からの巻返しを図る巨人のキャンプがいよいよ始まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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