G.G.佐藤氏が語る国際大会の戦い方「何も見えないのが一番怖かった」

2023年2月2日(木)6時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)東京プールの記者会見が26日行われ、今大会で指揮をとる栗山英樹監督より出場メンバー30人が発表された。

 ダルビッシュや大谷らメジャー組に加え、村上、山本由伸など国内トップクラスのメンバーが集結。過去最強とも言えるチームとなっている。

 いよいよ世界一奪還に向け、動き始める栗山ジャパン。

 そんな世界との戦いを前に、北京五輪代表として日の丸を背負ったG.G.佐藤氏が、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に出演。

 自身の経験をもとに、メンタル面や作戦面について戦い方を語った。

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何も見えないのが一番怖かった

 試合を戦う上で大事なことの一つが、作戦面だろう。

 ほとんどが初対戦となる海外チームの相手について、どのようなミーティングをやっているのだろうか。

「皆で集まり全部の投手のビデオを見て、特徴や球腫、癖を把握します。紙でもそれをもらいますね。阿部慎之助なんかは癖を見抜くのが好きなので、ビデオ見ながら『ここ癖出ている』とか言っていました」

 ミーティングである程度の情報をインプットし、試合に臨む選手たち。

 加えてG.G.氏は、試合を戦う上で、相手のデータ以外に、こんなところにも意識をおくのが重要だったという。

「実際に試合に出て思ったことは、相手国が何を背負ってきているのか、そこまで知りたいと思いました。例えば韓国だと、徴兵制度がかかっているとか、うっすら聞くけど、本当かどうかわからず戦ってしまうので。相手がわかると、こちらも対策を練れるし、準備もできる。実際に背負っているものがわかると、ここ一番で逆転できるとかも十分あるので。何も見えないのが一番怖かったですね」

心を立て直す時間が本当に少ない

 そして、大きなプレッシャーを背負うなか、国際大会を戦う上でもう一つ大事なことは、メンタル面だろう。

 この点についてもG.G.氏は自身の経験を踏まえ、このように述べている。

「国際大会ってもしミスをした時に、心を立て直す時間が本当に少ないんです。ちょっと時間が経てば回復できるけど、回復できる時間もなく試合がきてしまうので。しかも、人数が限られているから代わりの選手もいない。その上、海外という慣れない場所で戦うこともある。なのでメンタルコーチは必要だと思いますね」

「最強ジャパン」と称されるだけあり、今大会栗山ジャパンへかけられるプレッシャーはかなり大きなものになると予想される。

 データ面含め相手国を「知り」、精神面もしっかりケアし、万全な状態で最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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