朗希獲得交渉は「確信を持てなかった」 ド軍GMが明かした争奪戦の舞台裏「ショウヘイの交渉とは全く違う状況だった」

2025年2月3日(月)17時0分 ココカラネクスト

会見で佐々木(右)とガッチリと握手を交わしたゴームズGM(左)。(C)Getty Images

 数多のスター獲得を成功させてきたドジャース。そんな名門の敏腕GMも、「令和の怪物」を巡る争奪戦には、頭を悩ませたようである。

 いわば、「頭痛の種」となったのは、佐々木朗希だ。昨年12月にポスティングシステムを利用してロッテからのメジャーリーグ挑戦を正式公示した23歳は、契約金や年俸の総額が制限され、なおかつマイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象であったために、複数球団が争奪戦に参戦。その中で本人側がさまざまな交渉条件を持ちかけたことで、交渉はし烈を極めた。

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 球界屈指の資金力を持つドジャースだが、各球団に割り当てられた国際ボーナスプールから支払う必要がある佐々木のケースにはそれも通用しない。最終的に契約を勝ち取るのだが、その道程は決して平たんなものではなかったという。

 米ポッドキャスト番組『Baseball Isn’t Boring』に出演したブランドン・ゴームズGMは、「明らかにどのチームもロウキ・ササキを欲しがっていた。そういう状況自体が特別だったし、彼の意向に関する情報は決して多くなかった」と告白。さらに「正直に言って、ショウヘイの交渉とは全く違う状況だった」と舞台裏を明かしている。

「ショウヘイが求めているものはかなりハッキリとしていたし、あらゆる面で獲得できるチームも限られていた。一方でロウキの場合はどのチームも獲得に乗り出せたから違った展開になった。だから面談が終わった時はあまり自信がなかった。たぶん他のチームもそうだと思うけどね」

 佐々木本人を含めた交渉の席で「我々の組織が提供できるものの価値を伝えた」というゴームズGMは、最終局面まで「獲得の確信はなかった」と漏らしている。

「ここはショウヘイの時と似ているのだけど、最後の最後まで『これは確実に行けるぞ』とは思えなかった。もちろん、『理にかなった説明はできたし、話し合いは上手くいった』とは思った。けど、どこか落ち着かないというか、不安な気持ちがあって、確信はまったく持てなかった」

 紆余曲折を経ながら最終的に佐々木獲得を成功させた。ゴームズGMは「これからはなぜ彼の球速が落ちているのかを含めた疑問に答えるために対話を重ねていくことが重要になる」と断言。「ロウキがNPBでやってきたこと、そして圧倒的なポテンシャルを考えれば、先発ローテーションを勝ち取る資格は十分にある」と期待を寄せた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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