武器のような…バットのような…正体はRMT・CLUB 巨人・岡本和真の秘密兵器…初屋外フリーで腰の不安一掃

2025年2月4日(火)5時30分 スポーツ報知

特殊なトレーニング器具を使う岡本和真(カメラ・小林 泰斗)

 巨人・岡本和真内野手(28)が今キャンプ初めて屋外フリー打撃を行い、昨秋に痛めた腰の不安を一掃。8本のサク越えを披露した主砲の現在を、巨人野手担当の宮内孝太記者が「見た」。

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 腰の不安は一切感じさせない。力みのないスイングから放たれた白球が強烈な勢いですっ飛んでいった。これが岡本だ。別格だ。春季キャンプ初の屋外フリー打撃。7スイング目に左中間席へ”今季1号”を簡単にたたき込んだ。左右の打撃投手を相手に計51スイングで8本のサク越え。逆風にもかかわらず「風に乗った」と笑みを浮かべ「しっかり振ろうと思ってチェックしながら打てた。まだまだですけど」と冷静に見据える姿に貫禄が漂っていた。

 最終盤は圧巻だった。ギアを上げたように映ったラスト6スイングでは、左翼席中段への一撃や2連発を含めて4本のサク越え。左中間への一発で“ショー”を締めると観客から拍手が起こり、主砲は右手を挙げて応える。1月28日の打撃練習ですでに打球速度の数値はシーズンと変わらない水準に迫っていたが、飛距離でも回復を証明した。

 心配を払拭(ふっしょく)するには十分な姿を見せている。昨季終盤に腰の状態が悪化し「左第五腰椎分離症」と診断。メンバー入りしていた11月のプレミア12は辞退した。約2か月バットを振らない期間があったが、徐々に強度をアップ。亀井打撃コーチは主砲の打撃について「見てる感じは違和感ない。他の人と(打球)音も違うし、さすが」とうなる。守備では内野に加え、左翼起用の可能性に備えて外野の練習にも参加するなど軽快に動いている。

 オフからは新たなトレーニングにも着手している。約53センチの棒の先に重りの入った球体がついたRMT・CLUBと呼ばれる1・8キロの器具を使用。スイングに近い動作などを繰り返すことで体幹などを鍛えている。この日も打撃練習前後で使用した。「この時期はしっかり練習できる時期なのでこれから量も心がけたい」と岡本。頼りになる男が今年も着々と準備を進めている。

(巨人野手担当・宮内 孝太)

高橋由伸氏が見たポイント  体の締まり&スイングのキレ◎右方向のアーチ増期待

 岡本は昨年のクライマックスシリーズを前に腰を痛めたと聞いた。それが逆に、自分の体を見つめ直すきっかけになったという。体は例年以上に締まって見えるし、スイングにキレがある。この時期にあれだけ飛ばすのだから、相当手応えがあるのだろう。順調そうでひと安心した。頭の中のイメージと、実際のスイングが一致していない時もあったのが昨年。体の細かな筋肉を鍛え直した今年は、特徴である右方向のホームランも増えるはず。技術うんぬんではなく、気持ち良さそうに打っていることが何より好印象だった。

スポーツ報知

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