「みんなヤクルトの後輩なので」古田臨時コーチと選手との“貴重な時間” 2年目右腕も「いまの自分に大事なこと」

2025年2月9日(日)11時19分 ココカラネクスト

マスクを被った古田臨時コーチは石川のボールを受けるなど、選手たちへ精力的に指導を行う(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 ヤクルトの1軍春季キャンプも中盤に差しかかり、第2クールから合流した古田敦也臨時コーチの指導にも熱が入る。

 2年目の松本健吾がブルペンで投球を行った際は熱い視線を送り、球筋をチェック。「実戦がもうすぐ始まるので、彼とか早めに投げるんですけど、非常に期待されている先発のひとり。非常にいい球がきていたと思います。本人もその気でやっているみたいなんでね」と、実戦に向けてアピールが必要な右腕に好評価を与えた。

【関連記事】「40発は夢じゃない」話題の燕ドラ2モイセエフは何がすごい? 球界OBが徹底解説「高卒のフリーバッティングじゃない」

 社会人のトヨタ自動車からプロ入りした25歳は自身の後輩にあたるが、「監督も(松本健が大学の)後輩なので。気合い入れていけ」と激励したことを明かした。

 松本健は髙津臣吾監督の母校である亜細亜大学の出身でもあり、まさにヤクルトの黄金期を支えたバッテリーと同じ道を歩んできた。

 「(チームの)みんなヤクルトの後輩なので」と話すレジェンド捕手は精力的にブルペンに出向き、投手陣に助言を送る。

 松本健は古田臨時コーチから「いろんなボールを投げることはいいことだけど、ボール球が多いから、カウントを悪くして取りにいったボールを打たれる。ブルペンでメリハリを持って投げた方がいい」とアドバイスを受けた。

 「今年はやらなきゃいけない」と、ルーキーイヤーの1年目はプロ初登板で無四球完封勝利を飾ったが、3試合の先発で1勝1敗、防御率.4.40の成績に終わり「悔しい思いもした」といい、「ド真ん中にカウントを取るボールとか、そういう練習をあまりしていなかった」と気づかされた。

 「腹くくってどんどんストライク先行で投手有利にカウントしていくことが大事だよ」という言葉は「いまの自分に大事なことだと思いました」と、胸に突き刺さった。

 自身が野球に興味を持ち始めた頃は、古田臨時コーチがヤクルトで選手兼任監督を務めていた時代。さらに「僕は『フルタの方程式』もよく見ている。そのYouTubeもすごく勉強になっています」と、古田臨時コーチのYouTubeも、自身の成長に欠かせない材料となっている。

 若手だけでなく、45歳のベテラン・石川雅規も「今の自分があるのは古田さんのおかげだと思っている」と話す。今年もブルペンでボールを受けてもらい、「僕自身いい刺激になりますし、初心に戻れる。背中を押してくれるいいスイッチになるので、すごく楽しい時間を過ごせました」と振り返った。

 古田臨時コーチはプロ24年目を迎える左腕について「彼は彼のペースでやってますから。健康的にいかにやれているかが大事なので、そういう意味でいうと、本人も表情が明るいので、非常にうまくここまできてるんじゃないかと思います」と、安心した様子で語った。

 今キャンプでも存在感が際立つ古田臨時コーチ。選手たちは沖縄で“貴重な時間”を過ごしている。

[文:別府勉]

ココカラネクスト

「臨時」をもっと詳しく

「臨時」のニュース

「臨時」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ