SVリーグ・KUROBEが3連勝で9位に浮上 ダイハツ・タントも贈呈
2025年2月9日(日)18時34分 スポーツ報知
得点を重ねて喜び合うKUROBEの山口(中央)
◆大同生命SVリーグ女子第15節 KUROBE3—0群馬(9日、富山・ありそドーム)
KUROBEアクアフェアリーズは3—0で群馬グリーンウイングスに快勝。3連勝で9位に浮上した。第1セットは10—16とリードされる場面もあったが、連続7得点などで大逆転。第3セットは高さとパワーで圧倒して勝ちきった。この日は、マッチスポンサーの富山ダイハツから軽自動車・タントの譲渡式も開催。チーム名やマスコットキャラクターがラッピングされたチームカーとなる。川北元監督は「チームの移動で使わせて頂きます。皆さんも大変なら言ってください。タントを出動させます」と笑顔を浮かべた。
チームトップの15得点を挙げたのが、175センチのミドルブロッカー・山口真季(25)だ。得意の速攻に加え、豪快なオープン攻撃も披露。最高到達点は300センチで、守備では5本のブロックを決めて勝利に大きく貢献した。「昨日は自分のブロックが利用されていることが多かった。自分より低いアタッカーに対し、先に飛んで上で待ち、覆いかぶさることを意識しました」と振り返った。
国士舘大を卒業後、V2のルートインホテルズに加入。「自分がどこまで出来るのか挑戦したい」と、22年にKUROBEへ移籍した。「トレーニングでは負荷を上げすぎず、量より質を高くしている」と自分のペースで調整。着実に力をつけ、今季は1セットあたりのブロック決定本数は0・71本でリーグ4位と、屈指のミドルブロッカーに成長した。「気づいたら4位という感じで、あまり気にはしていないですが、相手を見極める力がついてきている」と手応えをつかむ。
リーグ序盤は5連敗と出遅れたが、今季就任した川北監督の下、徐々にチーム力はアップ。チャンピオンシップに出場できる8位以内も見えてきた。次戦の2位・デンソー戦に向け、司令塔のセッター・安田美南(23)が「前回はホーム開幕戦でコテンパンにされたので、その借りを返したい」と闘志を燃やせば、絶好調のアタッカー・浮島杏加子(28)は「劣勢の展開でも、みんなが目を合わせてプレーできている。各選手の役割も明確になり、自分たちのやるべきことを100%出せたら勝てる」と手応えは十分。目標のチャンピオンシップ出場に向け、強敵撃破で弾みをつける。(中田 康博)