米下部ツアー挑戦の原英莉花に兄弟子の尾崎健夫「30歳になったら世界一にならなきゃ行ったかいがない」
2025年2月9日(日)20時25分 スポーツニッポン
ジャンボ尾崎の弟・健夫(71)と弟子の飯合肇(70)が、米国に主戦場を移した妹弟子たちにエールを送った。
ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー1期生の西郷真央は昨季、米ツアーで日本人としては、小林浩美以来となる34年ぶりの新人賞に輝くなど活躍。今季は米ツアー初Vと昨年のポイントランキング9位を上回る活躍が期待されている。
1月24日のジャンボの誕生日に会食した健夫は、西郷の姿を見て驚いたという。
「これだけの鍛え上げた体を1年くらいで作れるのかという感じだった。野球選手でも太腿回りを太くしたくて仕方がないけど、なかなか太くならない。3年走り込んでもダメ。それが真央は急に倍くらいになっていた」と感心する。
それだけに今季のプレーについても「もちろん頑張ってくれるだろう」と太鼓判を押した。
一方で米ツアーの予選会(QT)を突破できず、下部ツアーから巻き返しを図ることになった原英莉花の決断について、飯合がその心情を代弁した。
「ジャンボの誕生日の時に少し話をしたけど、自分の中のゴルフが日本で頼りなくなってたんだって。自分は飛ばして優位に立つゴルフをしていたのに、気がついたらフェアウエーに打つゴルフになってしまっていた。それで自分を思い切り変えてみたいから、米国の下部ツアーからでもやってみたいと言っていた。日本でやっていたスイングを変えるのが、一番の目標みたいだね」と明かした。
原は腰の手術から復帰した23年に、日本女子オープンで大会2度目の優勝を果たした。だが、昨季はニトリレディースで最終日を首位で迎えたものの、7位に終わり、最高成績はほけんの窓口レディースの5位と未勝利に終わっていた。
健夫は「下部ツアーがどういうものかよく分からないから心配だけど(本人が決めたことだから)」と前置きした上で「(原は現在)27歳だと言ってたから“30歳になったら世界一にならなきゃ、(向こうに)行ったかいがないな”と本人には言った」と下部ツアーから頂点を目指す妹弟子の背中を押していた。