ニュルでクラス最速の『アウディRS3』が大幅アップデート。333PS放つ改良型『S3』も同時発売
2025年2月20日(木)0時53分 AUTOSPORT web
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アウディジャパンは2月19日、A3シリーズの高性能スポーツグレードである『アウディS3』および『アウディRS3』の改良モデルを発表し、同日より全国のアウディ正規ディーラーで販売を開始した。
新しい『S3』と、世界各地のツーリングカーシリーズで活躍してきたアウディのTCRカーのベース車である『RS3』はいずれも、同ブランドが確立した“プレミアムコンパクト”と呼ばれるクラスを代表するA3シリーズ(ハッチバック/セダン)が2024年12月に大幅なアップデートを受けた後に登場した。
S3は今回のアップデートによって2.0リッターTFSI(直噴ガソリン)エンジンの最高出力が333PSに高められ最大トルクは420Nmに。さらに、トルクスプリッターの新採用などにより、パフォーマンスとハンドリングの両方が研ぎ澄まされている。
外装にはL字型のデザインエレメントを施したシングルフレームグリルや専用デザインのディフューザー、左右4本出しエキゾーストシステムなどが装備された。またブラックを基調とした内装はパーシャルレザーのスポーツシートが標準装備されるなど、プレミアムスポーツモデルであることをクルマの内外装で主張する。
そんなアウディS3の兄貴分にしてシリーズの“トップモデル”に位置するRS3は、脚元に奢られたアウディスポーツ製のマットブラック5Yスポークデザインアルミホイールをはじめ、RS専用デザインの前後バンパー、フロントフェンダー直後の大型エアアウトレット、リヤでは左右2本出しの楕円形テールパイプなどを装備。インテリアにもファイナッパレザーのスポーツシートやダブルフラットシェイプデザインのステアリングホイール、RSモードに素早く切り替え可能なサテライトスイッチ、RS専用ディスプレイモードを備えたアウディ・バーチャルコックピットプラスなどが奢られており、このクルマのスポーティさとプレミアム性が強調されている。
RS3で特筆すべきは、アウディ伝統の5気筒エンジンの深みのあるサウンドを特徴とする2.5 TFSIを搭載する点だ。このエンジンの最高出力は400PS、最大トルクは500Nmに達し、0-100km/h加速はわずか3.8秒(欧州計測値)という優れたタイムを記録する。そのパフォーマンスの高さは、“ノルドシュライフェ”の名で知られるニュルブルクリンク北コースにおけるコンパクトカークラス最速の7分33秒123というラップレコードが証明している。
RS専用にチューニングされたトルクスプリッターが備わるquattroを採用する同モデルは、容易にドリフト走行が楽しめる“RSトルクリヤ”と、セミスリックタイヤに対応しサーキット走行に最適化された“RSパフォーマンス”をドライブモードから選択できる点も特長のひとつだ。
いずれも4種類の中からデザインパターンを選択することができるデジタル・デイタイム・ランニングライトが標準装備となるアウディS3/同RS3シリーズは、全車右ハンドルの設定で『S3』が756〜771万円。『RS3』は906万〜925万円(すべても税込)となっている。
■『アウディS3』『アウディRS3』価格一覧
モデル | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
S3スポーツバック | 2.0L直列4気筒DOHC ガソリン ターボ 333PS/420Nm | 7速Sトロニック | quattro | 756万円 |
S3セダン | 771万円 | |||
RS3スポーツバック | 2.5L直列5気筒DOHC ガソリン ターボ 400PS/500Nm | 7速Sトロニック | quattro | 906万円 |
RS3セダン | 925万円 |
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