Rソックス吉田正尚、ビクタス社のバーチ素材新バットで「オーマイガー!」衝撃弾…打撃コーチ「更に良くなる」 ​

2025年2月20日(木)8時25分 スポーツ報知

素振りをする吉田(カメラ・一村 順子通信員)

 レッドソックスの吉田正尚外野手は19日(日本時間20日)、フロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ地でフリー打撃を行い、30スイングで柵越えした1本は、推定400フィート(122メートル)の巨大アーチとなった。今季から「ビクタス社」のバットを使用。スイングは徐々に鋭さを増しており、長打量産に期待が掛かる。昨年10月手術した右肩はリハビリ過程で、キャッチボールは最大20メートルに制限されているが、外野守備では、本拠地グリーンモンスターと同じ左翼の壁のクッションボールの処理などを行い、一部別メニューながら、精力的に汗を流した。

 打撃で生き残る—。メジャー3年目の吉田が、レ軍で存在意義を示すには、やはり、バットで結果を出すしかない。昨年10月の右肩手術後、1月からケージで打ち始め、3日前からフリー打撃を始めた吉田のスイングが増してきた。

 本球場でのフリー打撃。序盤は逆方向へライナー性の打球を飛ばしていた吉田が、徐々に引っ張り出した。「オーマイガー!」。チームメートの歓声が湧いたのは、5巡目。会心の当たりは、右翼380フィートの柵を越え、右翼芝生席に。推定距離400フィートの放物線を描いた。

 「バッティングは、まだ始めたばかり。徐々に、開幕に向けて、あげていければいいと思います。(打つことに関して)体の状態は問題ないです」と吉田。見守ったファッセ打撃コーチは「広角に強い球が飛んでいた。右肩の懸念がなくなり、しっかり、フォロースルーを取ることができれば、更に良くなっていくだろう」とその兆しを喜んだ。

 復活を支えるのは、今オフ契約を結んだビクタス社のバット。重さやサイズは従来と変わらないという。この日はバーチ素材の新バットでスイングを重ねた。

 「感触はいいですね。まだ試合で使ってないけど、練習の打感だったり、自分の感覚は悪くない」。昨年は左親指を痛め、負傷者リスト入り。詰まりによる衝撃が原因だった。「フリー打撃くらいでは、実戦の”詰まり”は分からない」としながらも、キャンプでは”相棒”と試行錯誤を重ねていく。この日はブルペン投球練習で打席に立って目を慣らし、プロジェクターのあるケージで打ち込んだ。

 送球面は現在キャッチボールで最大距離20メートル。実戦までは、まだ時間を要する模様。「一番(の懸念)はオーバーワーク。そのギリギリをやるのが一番難しい。そのラインを慎重に見極めながらやっています」と、一歩一歩進む。

スポーツ報知

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