学生新の青学大・黒田朝日「悲しいことだったけど...」亡き友の地元・大阪で魂の激走

2025年2月24日(月)11時53分 スポーツニッポン

 ◇大阪マラソン(2025年2月24日 大阪府庁前〜大阪城公園内の42・195キロ)

 9月に東京で開催される世界選手権の男子代表選考会を兼ねて行われ、青学大3年の黒田朝日が、2時間6分5秒の学生新記録で6位に入り、ガッツポーズを見せた。

 2日の別府大分マラソンで青学大4年の若林宏樹がマークした2時間6分7秒の学生記録を更新。「最後は無我夢中だった。いい記録と順位で走れて良かった」と振り返った。30キロ過ぎの折り返しを黒田を含む集団が通過し、20メートルほど先で折り返すアクシデントが発生。10秒ほどのロスがあり、2時間5分台級の激走だった。

 同大学3年でともに汗を流し、悪性リンパ腫を公表していた皆渡星七さんが死去したことが21日に発表された。亡き同級生の出身である大阪のスタートラインに、特別な思いを抱いて立っていた。右足には「皆渡星七パワー!!」「王者の挑戦」、左足には皆渡星七さんの名前をイメージしてか「★★★★★☆★」と書かれていた。

 「悲しいことだったけど、彼(皆渡さん)の分と、あと同期がメッセージを書いてくれたので。チームメートの思いも背負って走りました」と話していた。

 ◆黒田 朝日(くろだ・あさひ)2004年3月10日、岡山県出身の20歳。岡山・玉野光南高から青学大に進学。1年時は出雲、全日本、箱根の3大駅伝出場はなかったが、2年時は出雲2区区間賞、全日本2区区間2位、箱根2区区間賞、3年時は出雲3区区間3位、全日本4区区間賞、箱根2区区間3位と活躍。1万メートルの自己ベストは27分49秒60。弟の然は青学大1年、妹の六花は仙台育英高1年の長距離ランナー。

 ▼世界選手権の男子代表選考 参加標準記録は2時間6分30秒。23年4月〜25年3月のジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ4のチャンピオンが決定。他に選考期間内に日本新記録をマークして期間内に保持し続けた選手や標準記録突破選手から選ばれる。

スポーツニッポン

「大阪」をもっと詳しく

「大阪」のニュース

「大阪」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ