求めた750億円超え契約 怪物ゲレーロJr.の交渉破談は村上宗隆らFA戦線にも影響!? 米メディアが“大争奪戦”を予測
2025年2月25日(火)7時0分 ココカラネクスト
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自身の価値に対する評価を追い求め、ブルージェイズとの交渉に一時的な区切りをつけたゲレーロJr.。(C)Getty Images
かねてから水面下で続けてきたブルージェイズとの長期契約の交渉が決裂し、今オフにFA市場へ出ることが濃厚となったブラディミール・ゲレーロJr.。開幕を前に球界屈指のスラッガーの去就に関する報道は過熱している。
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愛着を抱いていた球団との間に生じた“溝”は最後まで埋まらなかった。昨オフから契約延長交渉を重ねながら、「デッドライン」とした全体キャンプの始動日(現地時間2月19日)に契約合意には至らなかった。
米スポーツ専門局『ESPN』など複数の米メディアが伝えた詳報によれば、ゲレーロJr.側は最大5億ドル(約750億円)のメガディールを要求。かたやブルージェイズ側の提示額は3億4000万ドル(約517億円)で、「求めている金額には全く届いていない」と突っぱねられた。
依然として「僕もここにはいたい。現実的なオファーであれば、交渉のドアを閉めない」と語るゲレーロJr.は、ブルージェイズ側との交渉再開に含みをもたしてはいる。しかし、大半の米メディアは25歳の怪物が他球団との大型契約を狙うだろうとの見方を強めている。
実際、本人は「大事なのは勝てるチームであること」と断言し、“常勝軍団”との交渉に意欲を見せている。日刊紙『New York Post』の取材に応じたゲレーロJr.は「もしも、僕がフリーエージェントになれば、全30球団が僕と座って話をする機会を持つことになる。僕は全てOKだ。もう全部過去のことだ」と強調。かつて「契約することは絶対にない。死んでもない」と発言して物議を醸したヤンキースとの電撃交渉も辞さない姿勢を見せた。
数日間で大きく変動したゲレーロJr.の動静を伝えた米スポーツ専門局『CBS Sports』は、「彼は何度もヤンキースを検討しないと繰り返してきたが、今は『これはビジネスだ』と態度を軟化させている」と指摘した。
「ヤンキースはリーグ屈指の財力を持つ。彼らが入札に関与することは、ゲレーロJr.がどれほど真剣であろうと、そうでなかろうと、大きな利益となる」
ヤンキースにとってもゲレーロJr.は補強ポイントと合致する。今オフには37歳のスラッガーであるポール・ゴールドシュミットと単年1250万ドル(約19億5000万円)の契約を締結したが、長期的なメリットはない。そのため新たな選手獲得に関する噂は尽きない。
トレードを絡めた争奪戦が必至と見込まれる中、ゲレーロJr.はどんな決断を下すのか。今オフの移籍市場では、契約更改の場で「来シーズン(25年)は、日本でやる最後のシーズンになると思います」と公言した村上宗隆のヤクルトからのポスティングも有力視されているだけに、小さくない注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]