スタッド・ランスが5戦ぶり白星…伊東純也は後半ATにPK失敗も、ダラミーが蹴り直して勝ち越し

2024年2月26日(月)1時19分 サッカーキング

伊東純也(撮影は昨年12月の前回対戦時) [写真]=Icon Sport via Getty Images

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 リーグ・アン第23節が25日に行われ、スタッド・ランスは敵地でル・アーヴルと対戦した。

 現在は4試合未勝利が続くスタッド・ランス。ここまでの成績は9勝4分9敗で8位となっており、ここから欧州カップ戦の出場権を確保するためにも、今節は勝利が欲しいところだ。相対するル・アーヴルも直近4試合未勝利、2連敗中と嫌な流れの中にいるのは同じ。5試合ぶりの勝利を目指すスタッド・ランスは、伊東純也と中村敬斗をスターティングメンバーとして送り出した。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防戦が繰り広げられるも、スタッド・ランスは伊東の突破力を武器にいくつかチャンスを作っていく。15分、右サイドを突破した伊東がマイナスへ折り返すと、並走していたレダ・カドラが右足を振ったが、相手にブロックされる。セカンドボールも仕留めることができない。

 結局、前半は互いゴールネットを揺らすことはなく、スコアレスで終了。後半に入ると立ち上がりの49分、敵陣右サイドタッチライン際で前を向いた伊東がスルーパスを送ると、内側を駆け上がったレダ・カドラが浮き球のボールを折り返し、最後は中村がヘディングシュート。ここは枠を捉えきれない。続く49分には伊東の放ったクロスボールから、ウマル・ディアキテがボレーシュートを狙ったが、ゴール右へと外れた。

 スタッド・ランスは63分、中村とテディ・テウマを下げてモハメド・ダラミーとアミール・リチャードソンを投入。すると直後の64分、遂に均衡を破る。左サイドからドリブルで割って入っていったカドラがマイナスへ落とすと、ボールを受けたダラミーが巧みなターンから左足でねじ込む。ウィル・スティル監督の交代策が的中し、スタッド・ランスが先手を取った。

 だが、その直後にスタッド・ランスにアクシデントが発生。自陣右サイドでエマニュエル・サビに入れ替わられそうになったトマ・フォケが体を掴んで倒してしまい、2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。スタッド・ランスはアディショナルタイムも含めた残る30分間近くを10人で戦うこととなった。

 こうなると試合の流れは数的優位のル・アーヴルに傾いていく。71分にはペナルティエリア左でドリブルを仕掛けたサビが左足を振ると、テランス・クドゥにブロックされたものの、セカンドボールに反応したクリストフェル・オペリがテランス・クドゥに倒される。OFR(オンフィールドレビュー)を経てル・アーヴルにPKが与えられた。このPKをアブドゥライェ・トゥーレがチップキックで決め、ル・アーヴルが試合を振り出しに戻した。

 その後、スタッド・ランスは伊東のスピードを活かしながらカウンターで反撃の機会を探る構図に。シュートまで持ち込むシーンこそ作れどなかなか決定的な場面は作れなかったが、ドラマは後半アディショナルタイムに待っていた。敵陣でボールを奪ったところからリチャードソンが左へ散らすと、ダラミーが仕掛ける素振りを見せてスルーパス。外側を駆け上がってきたティボー・デ・スメットがアルナ・サンガンテに倒され、OFRの末にPKを獲得した。

 この重要な局面でキッカーを任されたのは伊東。ゴール中央を狙ったキックはGKマチュー・ゴルジュランに阻まれたが、ここはキックの直前にGKがゴールライン上より前に出ていたため蹴り直しに。スタッド・ランスはキッカーを変更し、ダラミーがタイミングを外したキックを沈めた。スタッド・ランスが劇的な形で勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップ。数的不利に陥りながらも最後のPKを決めたスタッド・ランスが、アウェイゲームを制して5試合ぶりの白星を掴んだ。伊東はフル出場、中村は63分までのプレーとなっている。一方、ル・アーヴルはこれで3連敗と苦しい状況が続いている。

 次節、スタッド・ランスは3月2日にホームでリールと、ル・アーヴルは3月3日に敵地でスタッド・ブレストと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ル・アーヴル 1−2 スタッド・ランス

【得点者】
0−1 64分 モハメド・ダラミー(スタッド・ランス)
1−1 74分 アブドゥライェ・トゥーレ(ル・アーヴル)
1−2 90+6分 モハメド・ダラミー(PK/スタッド・ランス)

サッカーキング

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