差別騒動以降初の『メスタージャ』となるヴィニシウス…バレンシアFWは「あの数人が愚か者。それを理解して欲しい」

2024年2月29日(木)15時45分 サッカーキング

バレンシアFWがヴィニシウスの騒動を語る [写真]=Getty Images

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 バレンシアのFWウーゴ・ドゥロが、今週末に行われるレアル・マドリード戦に向けた胸中を明かした。28日、スペインメディア『Relevo』が伝えている。

 昨年5月にバレンシアの本拠地『メスタージャ』にて、レアル・マドリードに所属するFWヴィニシウス・ジュニオールに対する人種差別的行為が見られた。この騒動を巡っては、スペイン、ひいては世界中で大きな反響を呼び、スペインサッカー連盟(RFEF)が罰金と数試合に渡る南スタンド閉鎖処分を科すなど、再発防止策を講じていた。

 今週末に、差別騒動以降初めて『メスタージャ』での、両者の対戦が控えている。そのなかで、同試合にも出場したFWウーゴ・ドゥロが、『Gol Play』のインタビューに応じ、「土曜日を楽しみにしている。(差別行為に及んだ)あの数人は、バレンシアニスモの代表でも、バレンシアのサポーター代表でも、また社会的な代表でもない。誰の代表でもね。名前を持たない愚か者だ。ヴィニシウスには、それを理解してもらいたい」と愚行に及んだのは少数で、大多数が模範的なサポーターであると強調した。

 また、同選手は「彼にとってはアウェイな雰囲気になるだろう。これはフットボールの域に限った話だが、メスタージャのプレッシャーは、世界中からのリスペクトが込められたものという受け取り方をして欲しい」としつつ、「ヴィニシウスやレアル・マドリードのみんなが来てくれるのが本当に楽しみなんだ。もちろん、結果という意味では、彼らには嫌な思いを与えたいけど、まずは試合が美しいものになることを望んでいるよ」と明かしている。

 先日には、『Netflix』が制作中のヴィニシウスのドキュメンタリーシリーズの撮影に対して、バレンシア側が取材や協力に応じなかったことも取り沙汰されていたが、今回の対戦では“試合内容”に注目が集まることを願うばかりだ。

サッカーキング

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