「サード坂本勇人」巨人に新時代到来か…ドラ4ルーキー門脇誠、高評価で世代交代へ

2023年3月1日(水)11時30分 ココカラネクスト

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 活気溢れる巨人のキャンプ地でも、ひときわ輝きを見せるルーキーがいます。

 創価大からドラフト4位で指名された門脇誠内野手(22)です。2月23日、巨人にとって今季オープン戦初戦となった浦添でのヤクルト戦では、先制二塁打を放つなど2安打。ショートの守備でも好プレーを見せ、懸案だった「ポスト坂本」の座を射止める勢いです。

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 スポーツ紙のデスクは言います。

「門脇は創価高で甲子園出場もなく、大学も東京六大学や東都大学のような常にメディアが駆けつける環境ではなかったので、ファンの間ではそれほど有名な選手ではありませんでした。昨秋のドラフトでも大学の内野手では明治大の村松(中日2位)や天理大の友杉(ロッテ2位)、駒澤大の林(DeNA3位)、亜細亜大の田中(中日6位)の方にスポットが当てられていたほどです。巨人にとってはこれほどの選手を4位で取れたのですから、会心の指名でしょう」

 原監督の口癖は「上手い選手よりも、強い選手が欲しい」というもの。指揮官のこのコンセプトに、門脇は見事に合致します。創価高1年夏の西東京大会初戦から、創価大4年最後の大会まで、全試合フルニング出場を果たしたという伝説も報じられています。そんな頑強な男に、指揮官がつけたあだ名は「ストロング門脇」。投げてもMAX148キロと強肩も際立ち、走攻守三拍子そろった逸材を首脳陣は起用したくてウズウズしていることでしょう。

 しかし、今の巨人の内野陣は飽和状態。チームの現状をベテランの野球ライターはこう明かします。

「一塁は中田、二塁は吉川、三塁は岡本、遊撃は坂本で確定。門脇を使いたくても、空いていないんです。ここで問題になるのが坂本のコンディション。昨年のようなことがあれば、一気に世代交代は進むでしょう」

 “昨年のようなこと”とは、故障による2度の長期離脱を指します。若手にとって、レギュラー級のリタイアは最大のチャンス。本来ならここで広岡大志(25)、中山礼都(20)といった若い力が存在感を見せるべきでしたが、力不足は否めず、結果的に坂本の穴を埋める男はそう簡単にいないと、ファンが思い知ることになったのです。

「それもあって、昨秋のドラフトでは内野手が補強ポイントでした。セカンドがうまい選手がいれば、吉川が遊撃に−というプランもありましたが、門脇なら十分ショートでいける。となると、巨人としては“ウルトラC”の秘策を用いて、攻撃的布陣を敷くことも視野に入るでしょう」

 “ウルトラC”とは、坂本のサード転向。遊撃よりも守備面での負担は減ることから、長所の打力を生かして選手寿命を延ばすことができます。三塁の岡本や、一塁の中田は左翼の守備も十分にこなせますので、一塁を中田か岡本が守り、どちらかが左翼に回れば、門脇を加えた攻撃的な布陣も組めるわけです。

「とはいえ、今はまだオープン戦が始まった段階。この時期に評価を下すのは時期尚早です。それでも門脇が今季の巨人の変化を象徴する男になる可能性は、十分あると言えるでしょう」(前述のベテランライター)

 まずは開幕一軍なるか。走攻守全てに熱い眼差しが注がれそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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