登録抹消の坂本勇人、元巨人ヘッドが打撃不振の原因を分析 「そろそろ練習方法を変えていかないと」
2025年4月16日(水)17時1分 J-CASTニュース
プロ野球巨人の元ヘッドコーチで野球解説者の元木大介氏(53)が、2025年4月15日までにユーチューブを更新し、出場選手登録を抹消された巨人・坂本勇人内野手(36)の不調の原因を独自分析した。
「若い自分と同じようにやっていてもきつい」
坂本は今シーズン開幕から打撃不振が続き、11試合に出場して打率.129、打点2、本塁打ゼロ。2軍で調整するため、15日に今シーズン初めて出場選手登録を抹消された。
19年から23年まで巨人でコーチを務めた元木氏。コーチとして坂本を指導してきた経験から、現状の坂本に関して「やっぱりスピードが落ちてきたね。全体的なスピードが落ちてきている」と分析し、こう続けた。
「慌てて体を作れないという年齢になってきている。開幕までに間に合わせようと思ってやっていたつもりが、そろそろ練習方法を変えていかないと、若い自分と同じようにやっていてもきつい」
08年にレギュラーの座を獲得してから長年にわたり第一線でプレーしてきた坂本。昨シーズンは、年齢的な衰えからか打撃不振が続いた。109試合に出場し、打率.238、7本塁打、34打点だった。
元木氏は現役時代の自身の経験を踏まえ、次のように坂本にアドバイスを送った。
「みんなが打てなかった時に打ち始めてくれ」
「細かい動きの練習をしたほうがいい。(体の)キレが出る練習。ショートダッシュとか。ロング(長距離走)とか必要ないから、細かい練習をしていけば、またキレが出てくるはず。ノックももうちょっと多めに受けたりとか、そういうことをしていくとキレが出てくる。そっちを重点的にやってもいいのかなと思う」
そして、「やっぱり勝負強いバッティングを見せてほしい」とし、今後について言及した。
「これから。安心はしていないが、期待をしなくなるという時期ではない。どちらかといえば、『これから頼むぜ』という感じ。『みんなが打てなかった時に打ち始めてくれよ』と。みんなが調子のいいときに打っても目立たないし。みんなの調子が悪くなったときに打てるバッターの方がいいわけだから」
昨オフ、小学生時代のチームメイトである田中将大投手(36)が楽天から巨人に移籍。スポーツ紙の報道によると、互いに存在を意識して精進しているという。
2人の関係をよく知る元木氏は「マー君も一緒のチームになって頑張ってる」と切り出し、「『勇人、イケオジと言われるのはまだまだ早いぜ』。まだ30代だし、もうちょっと歯を食いしばって、あと数年、体に鞭を入れてやってほしい」とエールを送った。