ル・マン24時間の延期に伴いIMSAが日程変更。最終戦プチ・ル・マンが11月開催に
2021年3月5日(金)14時4分 AUTOSPORT web

ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAは、ACOフランス西部自動車クラブが2021年ル・マン24時間レースの開催日を8月21〜22に延期したことを受け、同イベントとの日程重複を避けるために、バージニアとロード・アトランタで行われるふたつのレース開催日を変更した改訂版スケジュールを発表した。
バージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)で開催されるIMSAスポーツカー選手権の1戦は、GTル・マン(GTLM)とGTデイトナ(GTD)クラス車両のみが参加する“GTラウンド”のひとつ。このレースは8月20〜22日に開催が予定されていた。
しかし、4日にアナウンスされたル・マンの開催延期にともない日程のバッティングが生じることに。このため、IMSAはVIRラウンドを神無月の第2週、10月9日(土)に移動させる決定を下し、ふたつのGTクラスを戦うチームやドライバーが“世界三大レース”のひとつであるル・マンに出場できるようしている。
一方、IMSAウェザーテック・スプリントカップ最終戦として行われるVIR戦が動いた先の日程は当初、シーズンフィナーレの“プチ・ル・マン”ことロード・アトランタ10時間レースが予定されていた週末でもある。
シリーズの統括団体はこの新たな問題を解決するため、最終戦を約1カ月延期させることを決定。今季のプチ・ル・マンは11月13日に開催されることになった。なお、この新しい日程は、セブリング・インターナショナル・レースウェイで24時間シリーズの1戦として行われる『ハンコック24Hセブリング』と重複する。
「テレビ視聴者数に勢いがあることを考えると、NBCネットワークのライブ中継を維持することは重要だ」とIMSA代表のジョン・ドゥーナンは述べた。
「11月にシーズンフィナーレを開催することに問題はないと考えている。昨年のセブリングで成功を収めているからね。2021年のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタでもふたたび成功できると信じている」
「いつものように、今回の変更を乗り切るため柔軟に対応してくれたステークホルダー皆さま、特にプロモーターやテレビパートナーの皆さまの理解に感謝している」
■IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 改訂版2021年シーズンスケジュール(3月4日発表)
Round | Date | Circuit | Class |
---|---|---|---|
– | 1月22〜24日 | ロア(デイトナテスト) | DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD |
Rd.1 | 1月28〜31日 | デイトナ24時間 | DPi、LMP2*、LMP3*、GTLM、GTD |
Rd.2 | 3月17〜20日 | セブリング12時間 | DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD |
Rd.3 | 5月14〜16日 | ミドオハイオ | DPi、LMP3、GTD |
Rd.4 | 6月4〜5日 | デトロイト | DPi、LMP2、GTD** |
Rd.5 | 6月24〜27日 | ワトキンス・グレン6時間 | DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD |
Rd.6 | 7月2〜4日 | モスポート・パーク | DPi、LMP3、GTLM、GTD** |
Rd.7 | 7月16〜17日 | ライムロック・パーク | GTLM、GTD |
Rd.8 | 8月6〜8日 | ロード・アメリカ | DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD |
Rd.9 | 9月10〜12日 | ラグナ・セカ | DPi、LMP2、GTLM、GTD |
Rd.10 | 9月24〜26日 | ロングビーチ | DPi、GTLM、GTD |
Rd.11 | 10月7〜9日 | バージニア | GTLM、GTD |
Rd.12 | 11月11〜13日 | ロード・アトランタ10時間 (プチ・ル・マン) | DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD |