WECスパでドライバー変更。豪州のグローブ親子がル・マンデビュー前にAMG GT3で参戦へ

2025年5月7日(水)14時1分 AUTOSPORT web


 アイアン・リンクスは5月5日、今週8日から10日にかけて、ベルギーで行われるWEC世界耐久選手権第3戦『スパ・フランコルシャン6時間レース』に向けて60号車のドライバーラインアップを変更し、スティーブン・グローブとブレントン・グローブが同チームに加わるとアナウンスした。


 ともにオーストラリア出身のグローブ親子は、アルデンヌ地方のサーキットでマッテオ・カイローリと60号車メルセデスAMG GT3エボをシェアする予定だ。このラインアップ変更は、先日ポール・リカールで開催されたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦でクラウディオ・スキアボーニが体調不良のため欠場した後に決定されている。



 ル・カステレでクリスチャン・リードと交代したスキアボーニは、来月のル・マン24時間レースに出場できるよう、大事をとってスパでのWECラウンドを欠場する。


 アンドレア・ピッチーニ率いるチームは、代わりにふたりのグローブを起用し、この親子のル・マンデビューに向けた準備をさらに強化する。彼らはルカ・ストルツとともにアイアン・リンクスの3台目のAMG GT3でフランスの耐久クラシックに出場予定だ。これにともないシルバードライバーのレギュラーであるマッテオ・クレッソーニも、第3戦スパを欠場することとなった。


「まず第一に、クラウディオ(・スキアボーニ)の早期回復を祈っている」とピッチーニは述べた。


「スパを欠場するという決断は、彼がル・マン24時間レースに向けて最高のコンディションを保つことに注力し、献身的に取り組んでいることを示している。また、スティーブンとブレントンにル・マン初参戦に向けて準備を進める貴重な機会を与えてくれたマッテオ(クレッソーニ)にも感謝したい」


「私たちはスパ6時間レースを楽しみにしている。この経験を最大限に活用するつもりだ」



アイアン・リンクスの60号車メルセデスAMG GT3エボ 2025年WEC第2戦イモラ

 WECへの参加は今回が初めてとなるが、グローブ親子はスパ24時間レースに過去2回出場している。


「今週末、ベルギーでWECデビューを果たすことができ、とても興奮している」と語るのは、28歳のブレントン。「一方でこのような状況は残念でもある。クラウディオが一日でも早く回復することを願っている。彼に誇りに思ってもらえるよう、全力を尽くすつもりだ」


「このチームとは(GTオープンの)ポルトガル戦で一緒に素晴らしい仕事ができ、大きな一歩を踏み出すことができた。だから、ル・マンに向けてプログラムを継続するのは理にかなっている。もちろん、学びの多い週末になるだろうが、スパはつねに予測不可能なので何が起こるか分からない」


 アイアン・リンクスは、60号車だけでなく姉妹車61号車のドライバーラインアップも変更してWECスパに臨む予定だ。チームは先週、2台目のメルセデスAMGのブロンズドライバーとして、リードに代わりマーティン・ベリーを起用することを明らかにした。

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