ドライバーではドロー特化 松山英樹が長年かけて進化させた「オーガスタ攻略に最適なスイング」とは?

2025年5月28日(水)7時45分 ALBA Net

2021年に「マスターズ」を制した松山英樹のスイングを解説(撮影:GettyImages)

2021年、日本人として初めて「マスターズ」を制した松山英樹。プロコーチの平尾貴幸氏は、「18年頃にスイングが大きく変わり、その動きが洗練された印象です」という。一体21年の松山のスイングはどのような特徴があったのか?




アマチュア時代が顕著ですが、もともと下半身リードするような動きが見えた松山選手でしたが、2018年にそういった動きが消えたと思います。むしろ、切り返しでは体を左に回しながら、下半身を右に回すような体の使い方をしていて、下半身リードとは無縁になったように見えます。

「マスターズ」を制した21年のスイングは、18年のスイングがベースとなっています。上半身と下半身を真逆に動かすイメージをしているからだと思いますが、下半身に粘りがある。また、右ヒジが体に近い位置を通るようになっているので、スイング軌道も安定しています。インサイドからクラブが入りやすく、「マスターズ」が開催されるオーガスタ・ナショナルGC攻略に必要なドローボールを打ちやすい動きになっていると思います。

個人的には、体の使い方もクラブの動きも意図が見えて、現在のスイングよりも好きですね。完成度が高かったと思います。


■松山英樹
まつやま・ひでき/1992年生まれ、愛媛県出身。2011年に史上3人目のアマチュア優勝を果たし、13年にプロ転向。ルーキーイヤーに賞金王に輝くだけでなく、米国男子ツアーのシード権も獲得。21年に日本人として初めて「マスターズ」を制した。24年のパリ五輪では銅メダルを獲得している。LEXUS所属。

■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。



2011年〜現在までの松山英樹のスイングを辿る。関連記事『衝撃のアマチュアVから現在まで 日本の至宝・松山英樹のスイングはどう進化したのか?【松山英樹スイング変遷】』でチェック


<ゴルフ情報ALBA Net>

ALBA Net

「松山英樹」をもっと詳しく

「松山英樹」のニュース

「松山英樹」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ