ダイアー、観客席でファンと対立…自身と家族への侮辱発言に憤りか
2020年3月5日(木)8時46分 サッカーキング
トッテナムは前半に挙げた1点のリードを終盤に追いつかれ、試合はPK戦に突入。2人目のエリク・ラメラがバーに当て、4人目のトロイ・パロットと5人目のジェドソン・フェルナンデスがノリッジのGKティム・クルルにセーブされたことで、ベスト16で敗退してしまった。
試合後、一部のファンからダイアーやその家族に対して侮辱的な言葉が投げかけられた模様だ。それに気付いたダイアーはスタンドに乗り込むと、言葉を発したと見られる人物に対して、「彼は僕の兄弟だ」と諭すように話しかけた。結局、両者は警備員によって引き離された。なお、スペイン紙『アス』など一部メディアは、PK失敗のG・フェルナンデスに対して人種差別的な言葉が投げかけられ、それにダイアーが反応したと推察している。
トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後の記者会見でダイアーの行動について聞かれると、「彼の行いはプロフェッショナルとは言えないが、恐らく私たちはみんな同じことをする。その人物はエリックを侮辱し、その状況に彼の弟とエリックは不満を抱えた。もしクラブが彼に罰を与えるなら私は反対だ。でも、彼は間違っていた」と、一定の理解を示した。