広島が圧巻のゴールラッシュ! 大量6得点奪いACL2ベスト4へ前進…今季公式戦無敗を継続
2025年3月5日(水)20時51分 サッカーキング
ACL2準決勝進出へ王手をかけた広島 [写真]=2025 Asian Football Confederation (AFC)
2024−25シーズンから新設されたACL2はベスト8進出チームが出揃い、いよいよ準々決勝へ突入。広島はリーグステージ・グループEを5勝1敗という成績で終えると、ラウンド16ではナムディンFC(ベトナム)を2戦合計7−0で撃破し、準々決勝への切符を掴み取った。2025年に入ってからの公式戦では6勝1分と無敗を維持しており、就任4年目を迎えたミヒャエル・スキッベ監督の下で安定した戦いを見せている。
ベスト4の座をかけて相対するのはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズ。リーグステージ・グループFを3勝1分2敗の首位で通過すると、ラウンド16ではムアントン・ユナイテッド(タイ)を2戦合計7−2という大差で下している。
序盤から広島がボールを握り、ブロックを作って構えるライオン・シティ・セーラーズを押し込む展開が続く。8分に塩谷司が遠い距離から強烈なミドルシュートを放つと、12分にも塩谷がチャンスメイク。アウトサイドで相手DFの股を抜くパスを通すと、ボックス内でこれを収めた田中聡が見事な反転から左足でゴール右上に突き刺し、先制に成功した。
リードを奪った広島は15分にジャーメイン良のボール奪取から決定機を作ると、その後も6割近いボール保持率を記録し、試合を優位に進める。しかし、36分にCKのこぼれ球を拾われて鋭いカウンターを浴びると、最後はシャワル・アヌアルに冷静な切り返しからネットを揺らされ、試合は振り出しに戻った。それでも42分、右サイドに開いてボールを受けた中野就斗がダイレクトで斜め前方のスペースへ送り、走り込んだ中村草太がゴール前へ折り返す。これをジャーメインが冷静に流し込み、再びリードを奪った。
後半開始早々の47分、左サイドに開いてボールを受けた途中出場の東俊希が低い弾道のクロスを送ると、これに反応したジャーメインが倒れ込みながら合わせ、リードを2点に広げる。68分には右サイドのスペースを突いた攻撃から、深い位置を取った中野がマイナス方向へラストパスを送り、後方から走り込んだ川辺駿が強烈なミドルシュートを突き刺し、4点目を獲得した。
広島はその後も攻撃の手を緩めない。74分には新井直人が右から上げた鋭いクロスにヴァレール・ジェルマンが頭で合わせて5点目。ジェルマンにとっては加入後初ゴールとなった。2分後には最前線でのボール奪取から中村草太が強烈なシュートを突き刺し、6点差とする。試合はこのまま6−1で終了し、広島がベスト4進出へ大きなアドバンテージを手にした。セカンドレグはライオン・シティ・セーラーズの本拠地で12日に行われる。
【スコア】
サンフレッチェ広島 6−1 ライオン・シティ・セーラーズ
【得点者】
1−0 12分 田中聡(サンフレッチェ広島)
1−1 36分 シャワル・アヌアル(ライオン・シティ・セーラーズ)
2−1 42分 ジャーメイン良(サンフレッチェ広島)
3−1 47分 ジャーメイン良(サンフレッチェ広島)
4−1 68分 川辺駿(サンフレッチェ広島)
5−1 74分 ヴァレール・ジェルマン(サンフレッチェ広島)
6−1 76分 中村草太(サンフレッチェ広島)