トッテナム元監督、観客席突入のダイアーを擁護「引き金になるような深刻な何かが…」

2020年3月6日(金)10時47分 サッカーキング

一部ではG・フェルナンデスへの人種差別がダイアーを怒らせたとも言われていた [写真]=Getty Images

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 かつて選手及び監督としてトッテナムに所属したティム・シャーウッド氏が、同クラブに所属するエリック・ダイアーについて語った。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。

 ダイアーは4日に行われたFAカップ5回戦のノリッジ戦後、観客席に乗り込んで男と口論に。イギリス紙『ガーディアン』などによると、男はダイアーへ侮辱的な暴言を吐き、男の近くで試合を観戦していたダイアーの弟パトリックがそれをやめさせようとしたところ、両者が口論に発展。それを発見したダイアーが、スタンドに乗り込み男とパトリックを引き離そうとしたようだ。

 ダイアーの行為に対しては、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が「気持ちはわかるがプロフェッショナルではなかった」とコメント。また、同選手はイングランドサッカー協会(FA)の調査対象になった。

 そんな中『スカイ』のニュース番組に出演したシャーウッド氏は、ダイアーの行為について次のようにコメント。元選手の立場としてダイアーを擁護した一方で、モウリーニョ監督が言ったように同選手は自分をコントロールする必要があったと主張した。

「エリックは温厚な人物だから、私は驚いたよ。だけど、そこには何か深刻な出来事があったんだろう。彼の“スイッチ”を押した引き金になるような何かがね。私たちはみんなその“スイッチ”を持っているし、中には普通よりもヒートアップしやすい人もいる。残念ながら、何か不適切なことを言われてそのことに動揺したとしても、私たちはプロフェッショナルでなければならない。ジョゼが言ったようにね。唇を噛み締めてでも我慢しなければならないんだ」

「私は解説席に座りながらエリック・ダイアーを批判するつもりはないよ。スタジアムでは、ダイアーが彼を怒らせた男に立ち向かうため、観客席に足を踏み入れ10脚のイスを乗り越えるような深刻な何かが間違いなく起こったんだから。1.95メートルのタフガイが向かってくるのを見たとき、男は冷や汗をかいていたに違いない。もし男が(観客席ではなく)街中にいたとしたら、ダイアーをけなすことはなかったはずだ。彼は『ピッチの上にいたから』という理由だけで侮辱されたんだ」

「ダイアーはクラブのために全力を尽くしているが、物事はそう上手くはいかない。堪忍袋の緒が切れたとしても、どうにか制御しないと。エリックはFAカップから敗退したことでもピリピリしていたんだろう」

サッカーキング

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