注目の中日4番問題 中田翔の4番起用案にかかる「期待と不安」

2024年3月7日(木)12時39分 ココカラネクスト

中田にはチームの中軸を務める存在として期待が高まっている(C)産経新聞社

 中日・中田翔が待望のアーチを放った。

 3月6日のオリックスとのオープン戦に「4番・指名打者」で先発出場した中田は4回、オリックス2番手、育成左腕、佐藤一磨の初球144キロのストレートを捉えると左翼席に豪快なアーチをかけた。

【動画】中日の中田翔に待望の第一号アーチ!オリックス戦で放ったレフトへの会心一発の映像

 オープン戦13打席目で出た待望のアーチにチームも沸き上がった。オープン戦はここまで14打数2安打、開幕までの調整の時期と見据えて結果ではなく、先を見据えている。

 有力な4番候補の1人でもある。入団当初は立浪和義監督も、勝負強さを見込んで理想の打順に5番をあげたこともあったが、一発で球場の雰囲気を変えられる背番号6への期待は高まっている。

 一方でシーズン通しての4番構想には壁も立ちはだかる。昨年も開幕当初は好調なすべりだしを見せた中田だったが、5月にプレー中に右太もも裏肉離れを起こし、離脱。巨人時代から腰痛を抱えており、昨年も92試合に出場と現実的なラインとしては100試合前後とも見られている。すでに今春のキャンプでも腰の張りを訴え別メニュー調整となる期間もあるなど、今季35歳を迎える肉体がシーズン通してどこまでフルで戦えるかの懸念はある。

 ただ打点王3度、日本ハム時代には日本一も経験するなど豊富な実績を持つ球界を代表するスラッガーがチームにいることは「勝利の意味」を伝える点でも当然大きな価値がある。懐の深さでも知られており、伸び悩む若手打者にとっては生きた経験を伝えられることで有形無形の価値を生み出しそうだ。

 投手力が強みのチームにおいて、昨年もチーム打率、本塁打ともリーグワーストと打線強化が上位浮上には欠かせないピースともなる。

 チームには昨年チームトップの本塁打をマークした細川成也、若きロマン砲、石川昂弥、長く主軸を務めているダヤン・ビシエドなどほかの4番候補もいる。

 果たして開幕オーダーの4番として名を連ねるのは誰となるのか。今後のオープン戦起用も含め注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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