広島新戦力が躍動で4回一挙7点 ファビアンが口火二塁打から打者一巡後2点打 山足も負けじ3年ぶり打点

2025年5月5日(月)5時45分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 広島9—4中日(2025年5月4日 マツダ)

 広島の新戦力が、4日の中日戦で躍動した。打者12人攻撃、長短7安打で一挙7点を奪った4回。今季初めて3番に入ったサンドロ・ファビアン外野手(27)が激走して猛打ショーの口火を切り、打者一巡後に左前2点打を放つと、「7番・三塁」で今季初先発の山足達也内野手(31)は移籍後初安打となる左前同点打だ。チームは3カードぶりに勝ち越し、勝率5割に復帰して3位再浮上に成功した。 

 大歓声に包まれたライナーが右中間で弾むと、ファビアンは判断良く激走し、ヘッドスライディングで二塁を陥れた。2点を追う4回の先頭で、岡田がカウント1—1から投じた外角高め直球を強振。逆転猛打ショーの始まりだった。

 「走塁でチームのモチベーションが上がるし、良い場面をつくれる。走塁でもアピールしないといけない」

 指揮官をして「思っていた以上に早く(日本野球に)対応してくれている」と言わしめる新助っ人。アグレッシブな走塁で口火を切ると、一巡後に再びバットで魅せる。4—2と逆転し、なおも2死満塁で、2番手・祖父江の外寄りツーシームを左前2点打だ。

 「投手を見て、どういうアプローチをしようか考えている。2人のランナーを還すことができてうれしいよ」

 今季初の3番スタメンでマルチ2安打2打点。「打順は気にしない。どの打順でもチームの勝利に貢献したいと思っている」。有言実行の活躍だった。

 昨オフに現役ドラフトでオリックスから加入した山足も存在感を発揮した。小園に代わり、「7番・三塁」で今季初先発。4回、末包の適時打で1点差に迫り、なおも1死一、三塁から岡田の外角低めスライダーに食らい付いた打球は、前進守備の三遊間をゴロで破った。

 「普段出ていない選手が打つと盛り上がるのは、どのチームも一緒。チームにとっても僕にとっても大きい」

 守備固めや代打での送りバントなど、目立たぬところでチームを支える31歳。昨年9月22日の日本ハム戦以来のスタメンで、貴重な同点打となる移籍後初安打を放ち、22年8月31日の楽天戦以来3年ぶりの打点を挙げた。

 「非常にいい攻撃だった。ファビアンの状態も凄く良いけど、大きかったのは山足の同点打。大事なところでバントを決めてくれているので、使ってあげたいと思っていた。あの一打がみんなを楽にしてくれたと思う」

 新井監督は一挙7点の猛攻の中で躍動した新戦力に目を細め、背番号69の仕事人を大絶賛してみせた。3カードぶりの勝ち越しで勝率5割に戻し、3位再浮上を果たしたゴールデンウイークの本拠地3連戦。鯉の季節、神宮〜横浜を転戦する5日からの遠征で、関東で今季8戦8敗の負の流れを変える。(江尾 卓也)

 

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