OP戦打率5割までUP!「特に燃えますね」甲子園男・巨人オコエ瑠偉が4安打…開幕1軍へ猛アピール

2025年3月10日(月)5時40分 スポーツ報知

2回2死、左前に安打を放つオコエ(カメラ・上村 尚平)

◆オープン戦 阪神2—8巨人(9日・甲子園)

 甲子園がよく似合う。高校時代から好相性の聖地で、巨人・オコエ瑠偉外野手(27)のバットは止まらなかった。5回2死、才木の低め140キロフォークに、軸足の右足を引きながら巧みに反応。「阪神ファン(の声援)は特に燃えますね。応援の熱もすごいですし、負けないように気持ちはどんどん湧いてきます」。4安打目となる中前打を放ち、一塁ベース上で白い歯をこぼした。

 ノッている男は筆を選ばない。2回の左前打と3回の中前適時打はともに、バットを折りながらしぶとくヒットゾーンへ運んだ。遠征に持ち込んだ相棒がなくなり、5回は岸田から借りて打席に立った。「重さは同じ? わからないです」と苦笑いしつつ、阪神のエース格から快音を響かせた。

 オープン戦は6試合で14打数7安打、打率は5割まで上昇。それでも「(状態は)めっちゃいいわけではなくて、まだ上がるなというのはある」と、スタメンに定着した昨季後半の状態を基準にさらなる高みを追い求める。外野は左からヘルナンデス、丸、キャベッジが基本線となっているが、開幕1軍どころか開幕スタメン入りへ猛アピールを続けている。

 楽天時代の先輩・田中将を強力に援護した背番号50は、甲子園といえばオコエ—という報道陣の問いかけに「いや、それは将大さんじゃないですか」とニヤリと笑った。大好きな場所でつかんだ手応えを、プロ10年目の飛躍につなげる。(内田 拓希)

 ◆オコエと甲子園 関東第一(東京)3年の15年夏に1番打者として4強入りの原動力に。2回戦の高岡商(富山)戦では1イニング2本の三塁打を放った。3回戦の中京大中京(愛知)戦では初回2死満塁から中堅後方の飛球をスーパーキャッチ。準々決勝の興南(沖縄)戦でも決勝弾を放つなど、打率3割3分3厘、1本塁打、6打点。プロでは通算12試合で32打数10安打、打率3割1分3厘、1本塁打、2打点。

スポーツ報知

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