阪神・甲子園球場にジェット風船“復活” 巨人戦来場者に4万個配布 4月13日の中日戦でも実施
2025年3月10日(月)5時15分 スポーツニッポン
◇オープン戦 阪神2ー8巨人(2025年3月9日 甲子園)
甲子園球場と阪神球団は9日、巨人戦の7回裏攻撃前にジェット風船演出の実証実験を行った。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となっていた“風物詩”が、19年9月30日中日戦以来、約6年ぶりに解禁された。
この日は、天然由来のゴム素材を使用するなど環境に配慮した風船、飛沫(ひまつ)対策として膨らませる際に使用する専用ポンプのセット4万個を来場者に無料配布。堺市在住の40代女性のファンは「ポンプは使いやすかった。景色は圧巻できれい。復活したらファンは楽しめる」と歓迎した。
ゴミの回収などで目立った混乱は起きず、球団事業本部営業部の阪本三千男次長は「良い光景だと思いました。球団、球場、電鉄でも報告、分析しながらベターな方法を探る。(再開に)一定の時間はかかる」と説明した。今後は開幕後の4月13日の中日戦で2度目の実証実験を実施し、早くても完全再開は26年。ファンへのアンケートなども参考にしながら改善点などを探る。
▽ジェット風船の使用再開 先陣を切ったのは広島で、23年6月28日から実施。同年7月にはソフトバンクも続いた。24年はDeNA、西武、楽天も7回の攻撃前と勝利時に解禁している。いずれも口で膨らます行為を禁じ、専用のポンプを使う仕様に限って認めている。また、巨人、ヤクルトは、コロナ禍以前から本拠地での使用を禁止している。