WBO新会長の注目選手は「天心と佐々木尽」 各団体の1位選手同士による挑戦者決定戦プランにも言及
2025年3月11日(火)15時49分 スポーツニッポン
◇プロボクシングWBC・WBA世界フライ級王座統一戦 WBC王者・寺地拳四朗(BMB)<12回戦>WBA王者 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)(2025年3月11日 東京・両国国技館)
プロボクシングのトリプル世界戦の記者会見が11日、都内のホテルで行われ、昨秋のWBO総会で新会長に就任したグスタボ・オリビエリ会長(プエルトリコ)が同席した。
当日はWBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(33=BMB)とWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)との王座統一戦、WBO世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(帝拳)らが防衛戦を行う。軽量級で多くの世界王者を輩出している日本の現状に、同会長は「自分にとっては大変光栄なこと。これだけ才能のある選手が生まれているのは嬉しいこと。軽量級において日本がとても重要な地になっている」と述べた。
また注目する選手についてはWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者・那須川天心(帝拳)とWBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(八王子中屋)の名を上げ「これからチャンピオンになっていく選手だ」と期待した。
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の指名試合についても言及。王者が格下とばかり試合をすることを防ぐため、王座認定団体が指名した挑戦者と一定期間内の試合を義務付けた指名試合制度について「やはりまだまだ重要」と前置きした上で「指名試合、指名試合で(統一王者の)時間をつぶしてしまうのは、こちらでもゆゆしき事態だと思っている。そこで各団体の指名1位の選手同士が戦ってチャンピオンに挑むやり方もこれからは考えていこうと思う」と他団体と交渉中であることを明言。
「チャンピオンやプロモーター、そして一般のファンにとっても喜ばしい結果が出るようになればいい」と話した。