ＷＢＡ王者・ユーリ阿久井政悟、計量一発パス　１３日ＷＢＣ王者・寺地拳四朗との統一戦へ「食ってやる」

計量をクリアし握手する寺地拳四朗（左）とユーリ阿久井政悟（カメラ・堺　恒志）

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◆プロボクシング▽ＷＢＣ＆ＷＢＡ世界フライ級（５０・８キロ以下）王座統一戦　ＷＢＣ王者・寺地拳四朗—ＷＢＡ王者・ユーリ阿久井政悟（１３日・両国国技館）

　２団体世界フライ級王座統一戦の前日計量が１２日、都内で行われ、ＷＢＡ王者のユーリ阿久井政悟（２９）＝倉敷守安＝は、ＷＢＣ王者の寺地拳四朗（３３）＝ＢＭＢ＝とともに一発クリアした。ユーリが５０・７キロ、拳四朗が５０・６キロだった。

　１１日の会見では拳四朗が「僕が勝つ。僕の強さを見せつける」と強気発言を連発したが、自身初の統一戦に臨む阿久井はこの日の計量を終えると「僕も勝つ気で来ている。ただでは終わらん。食ってやろう」とニヤリ。満を持して応戦した。

　２月に東京・帝拳ジムへの約１か月の出稽古で実戦練習は万全。「やることはやった」。拳四朗には過去のスパーリングで「すごくやられた」という借りがある。これ以上ない大舞台で“リベンジ”し、身重の妻・夢さんが待つ岡山へ２本のベルトを持って帰る。

　◆ユーリ阿久井政悟（あくい・せいご）１９９５年９月３日、岡山・倉敷市生まれ。２９歳。中学１年までサッカー少年。同２年からボクシングを始め、倉敷翠松高、環太平洋大で競技を続け、２０１４年４月、プロデビュー。１５年、全日本ライトフライ級新人王。１９年１０月、日本フライ級王座獲得（３度防衛後に返上）。２４年１月、ＷＢＡ世界フライ級王座奪取（２度防衛中）。身長１６４センチの右ボクサーファイター。リングネームは、憧れのボクサーで元ＷＢＣ世界フライ級王者の勇利アルバチャコフに顔が似ていることから。父の一彦氏、叔父の赤沢貴之氏も元プロボクサー。家族は妻と２女。６月末に第３子の長男が誕生予定。