尾関彩美悠が開幕3戦目で初の予選通過 2日連続「69」でV圏内に浮上

2024年3月17日(日)8時30分 ALBA Net

ようやく尾関彩美悠のシーズンが開幕! いきなりの優勝争いに臨む(撮影:佐々木啓)

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<Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日日◇16日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456ヤード・パー72>

開幕から精彩を欠いていた尾関彩美悠がようやく予選を通過した。4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、9位タイからツアー通算2勝目も狙える首位と1打差の4位タイ。キュートな笑顔がさらに輝いた。


「予選を通ることができて良かった。とりあえず、ひと安心です。この大会というか、このコースとは相性がいいんです」

初出場だったルーキーイヤーの2022年は49位タイ。ツアー出場1試合目で初めて予選を通り、初賞金を手にした大会だった。昨年は初日18位タイからしり上がりに調子を上げて、3位タイに入った。相性の良さを感じるのは適度に速く、適度に硬いグリーン。「重いグリーンより速い方がいいし、フラットではなくアンジュレーションがあるのも好きです。どのくらい曲げて打とうとか、すごくイメージが出ます」。

予選ラウンドのパット数は2日間とも25パットで、平均パット数は2位。相性の良さは数字も証明している。

この日奪った4つのバーディは1番パー5が1.5メートル、12番パー3は5メートル、13番パー5は3メートルを確実に沈めた。6番パー3のバーディはバンカーからピンまで15ヤードの2打目を直接カップインさせたものだが、「バンカーも結構得意です」と胸を張る。

尾関流のバンカーショットの極意は実にシンプルだ。「普通のアプローチと同じように構えて打つこと。プロアマ戦とかでご一緒するアマチュアの方はクラブフェースを極端に開いている人が多いですね。極端なオープンスタンスにする必要もないと思います。バンカーだからと変に力まないでください」。

バンカーショットに悩むアマチュアに金言も授けてくれて臨む最終日。雨予報には「気温も下がりそう。寒いのは嫌いです」と顔をしかめたが、「久しぶりの上位。しっかり楽しみたい」と明るい声のトーンは変わらなかった。(文・臼杵孝志)


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