戦力外から異例の巨人開幕ローテ入り 驚異のミスターK メジャー打線も3回無失点 26歳左腕の快進撃が話題「ジャイアンツに来てくれて、ありがとう」

2025年3月17日(月)5時20分 ココカラネクスト

石川はカブス打線も3回0封に抑えた(C)産経新聞社

 巨人は16日のカブスとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に2−4と敗れた。

 先発のフォスター・グリフィンは5回にミスもからんで4失点と打ち込まれる中、主砲の岡本和真は5回に相手2番手のダニエル・パレンシアから2点適時打をマークと意地を示す。

【動画】岡本がカブス2番手のパレンシアから豪快に適時打を放ったシーン

 また敗戦の中でも光る投球を見せたのは6回から2番手で登板した石川達也だった。ここまで9イニング0封と結果を残してきた左腕がメジャー相手に堂々たるピッチングを見せた。

 6回からマウンドに上がり、先頭のピート・クルーアームストロングを一ゴロに打ち取ると続くカーソン・ケリーをチェンジアップで空振り三振に。この日適時打をマークしていたゲージ・ワークマンもスクリューで二者連続三振を奪う。

 7回も先頭のイアン・ハップを三ゴロに打ち取ると、強打者、カイル・タッカーには外のチェンジアップで空振り三振を奪う。さらに、注目の鈴木誠也に対してはカウント2−2とし、最後は外角低めに落ちるチェンジアップで空振り三振に斬ってみせた。
 
 8回は一死からマット・ショーに実戦で初となる四球を与えたが、落ち着いて後続を断ち、無失点リレーを続けた。

 3回を投げ4奪三振、無安打無失点。外に落ちるチェンジアップ、スクリューを有効に使い、内角もしっかり攻め、メジャー打線を寄せ付けなかった。

 これで実戦12イニングを無失点、与えた四球はわずか1つと変化球は低めに集め、結果を積み上げてきた左腕に対して、試合後、先発テストとして見守ってきた阿部慎之助監督も開幕ローテ—ション入りを明言した。

 石川は法大から2020年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年に支配下登録されて1軍デビューすると23年は28試合で3ホールド、防御率1.97。昨季も15試合で2ホールド、防御率1.93と安定したパフォーマンスを示していたが、昨オフにDeNAを戦力外となり、その後、巨人に入団していた。

 石川は当初、救援左腕としての働きが見込まれていたが、安定した内容を認められ、先発調整。ここまで結果を積み重ね、とうとう巨人の開幕ローテを勝ち取った。

 またこの日の快投はDeNA時代から成長を見守ってくれていた今永昇太の眼前で果たせたという恩返しにもなった。 

 ネット上でもこのサクセスストーリーには「石川、応援してるから」「ジャイアンツに来てくれて、ありがとう」「本当に戦力外からの?」「石川、めっちゃ、ええやん」「シーズンも期待してます」など、期待の声が高まっている。

 戦力外からのはいあがりとあって、ハングリー精神豊かな点も注目されている。シーズンでの快投も期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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