ホーナーの行為を告発した女性従業員がFIAに対し正式な苦情申し立て。レッドブル社は告発を却下、女性は停職処分に

2024年3月18日(月)7時17分 AUTOSPORT web

 レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーの不適切行為についてレッドブル本社に告発した女性が、告発を却下された後、FIAに対して正式に苦情を申し立てたことがわかった。


 2月上旬にレッドブル社は、チームの女性従業員からの訴えを受けてホーナーが不適切行為をした可能性について調査を行っていることを明かした。しかしF1開幕戦がスタートする直前に、その告発を却下することを発表、調査結果の詳細については機密保持を理由に明かさなかった。一貫して不正行為を否定してきたホーナーはチーム代表のポジションを維持、一方、レッドブルは女性従業員を停職処分にした。


 BBCは、その女性従業員が、FIAの倫理委員会に苦情を申し立てたと報じた。それ以前に、この件について、FIAに対して内部告発者からの通報が2回なされていたという。2月2日に、ある告発者が、ホーナーの女性従業員に対する態度に直接言及し、レッドブルが隠蔽する恐れを示すとともにFIAに調査を依頼した。さらに3月6日には、内部告発者はメディアに通報するとの警告を行ったということだ。


 BBCがレッドブル・レーシングにコメントを求めたところ、スポークスパーソンは、チームは今回の苦情申し立てについて承知しておらず、コメントは差し控えるという回答があったという。


 レッドブル社は女性の告発を退けることで幕引きを行ったつもりだったかもしれないが、この件はその後もさまざまな展開を見せた。レッドブル社が調査結果を発表した翌日には、ホーナーの不適切行為の証拠とされる画像が150人近いF1関係者に対して流出。また、モータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコが調査の詳細を外部に漏らした疑いで処分される可能性が浮上し、マックス・フェルスタッペンが自分の将来とマルコの将来はリンクしていると発言することで介入、レッドブル本社はマルコを処分しないことを決めた。

2024年F1第1戦バーレーンGP クリスチャン・ホーナー(レッドブルチーム代表)とヨス・フェルスタッペン


 マックスの父ヨスからは、ホーナーの存在がチームに悪影響を及ぼすとして退任を求める発言が出た。しかしレッドブル社の51パーセントの株式を所有するチャルーム・ユーウィッタヤーはホーナーを支持しており、49パーセントの株式を持つオーストリア側の株主に対して、ホーナー排除の意向を撤回させたものとみられている。

2024年F1バーレーンGP クリスチャン・ホーナー(レッドブルF1代表)、レッドブル社株主チャルーム・ユーウィッタヤー、マックス・フェルスタッペン


投稿 ホーナーの行為を告発した女性従業員がFIAに対し正式な苦情申し立て。レッドブル社は告発を却下、女性は停職処分にautosport webに最初に表示されました。

AUTOSPORT web

「告発」をもっと詳しく

「告発」のニュース

「告発」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ